股関節の検査

 今日は、血液・フィラリア検査と狂犬病の注射を受けるために、近所の動物病院へ。血液・フィラリアは全く問題なし。人間のGPT、GOTにあたるALT、ASTに至っては、お父さんが見たら、うらやましがるような数値だった。
 ボーダーコリーは、他の犬種に比べて、股関節に疾患を発生する率が非常に高い。1才を迎えるにあたり、今までどおりの運動を続けて良いかどうかを見極める必要もあり、股関節形成不全の検査について、先生に伺う。
 検査はレントゲンを使い、後ろ足のソケット部分の角度を計測して行う。一番正確なのは、専門医・認定医が全身麻酔を行った上で、複数のレントゲンを撮影し、これを基に診断をくだす。ルーシーが今回受けたのは、一番簡単なもの。麻酔なしでレントゲンを撮影し、先生に診断してもらった。
 N先生は「犬は暴れる子もいるから、レントゲンで静止状態の骨を写すのが難しい。でも、ルーシーは比較的おとなしいから」と、麻酔なしで大腿骨とソケット部分をレントゲンを撮ってくださった。「怖かったらしく、はじめは、こっちにしがみついてたけどね」
 結果は、「非常に正確とは言えないけれど」という注釈付きで、右がグレーゾーンだとのこと。形成不全の予備軍らしい。両方の後ろ足で大腿骨の中心を直線で結び、また、この中心から、それぞれソケットの端に直線を引き、角度を計測する。左が108°右が95°だった。この角度が90°以下だと、問題発生の可能性が高いそうだ。なお、理想は105°以上。現在症状を呈していなくても、衝撃を受けると大腿骨が損傷し、損傷したところは体が修復しようと働き、結局丸い骨の表面がデコボコになる。デコボコになった表面は、大腿骨のソケットにあたり、加齢によってクッションがすり減るため、炎症を起こす。
 ルーシーの場合、まだ体の成長は終わった訳ではないが、今後の成長によって、前述の角度が大きくなる可能性は少ない。今後3年間は、あまり激しい運動をさせてはいけないとのこと。一番避けなければならないのは、ジャンプ、急停止、急な方向転換。そうなると、フリスビーは、ちょっと問題ありか?追いかけっこも制限しなくては。遊びたい盛りなんだけどなぁ。
 食事面では、グルコサミン・コンドロイチンなどのサプリメントを加えた方が良いだろうとのこと。ソケットと大腿骨の間のクッションを、できるだけ強化してやることが肝要だそうだ。
 血液採取や注射、レントゲンと怖い思いをさせたので、帰り道にペットショップに立ち寄る。ルーシーは、店員さん一人一人に「ねぇねぇ、聞いて〜な。お母さんにイヤなことばっかりされてん。」と甘えまくっていた。