月曜日はシメ日?

 天気の良かった週末。車に乗っておでかけし、たっぷり遊んで気分はルンルンのルーシー。週が開けたら、いきなりマンデー・ブルー。(あ)との退屈な平日モードを予期してか、日中をほぼフテ寝で過ごす。
 そもそも週末は昼寝すらしない。うっかり昼寝をして置いてきぼりはたまらないと思っている。だから、飼い主二人がトイレに行ったり洗濯物を片付けたりと家の中を動くたびに、ガバッと起きあがって「行くんですか?」「車ですか?」と無言で訊く。
 (あ)が苦笑して「コイツはペダルに足さえとどいたら、運転してやると思ってるやろうなぁ」と言うと、(た)は「絶対思ってる」と珍しく同意してみせた。
 週末の散歩は(た)に任せることが多いので、どうもルーシー自身のモードも変わるようだ。ガミガミ屋の(あ)と違って(た)は総じてルーシーに甘い。ルーシーは、(た)には多少のワガママは許されると思っているらしい。つまり飼い主二人のダブル・スタンダードゆえ、ルーシーは態度のモード切替をするようになってしまった。
 ところが、時々モード切替を忘れることがある。調子に乗って(た)に対するモードのまま、(あ)にワガママを言い、シメられる。月曜日の恒例行事である。
 今日は夕方公園に行ったところ、ルーシーは、しつこく他の飼い主さんに「おやつ、ちょーだい」と迫っていた。何回注意しても無視し続け、挙げ句の果てに、全く離れた場所にまで遠征していった。呼び戻しをしても知らん顔。いい加減に頭に来た(あ)が、ルーシーを捕まえ叱ると、唸って歯を剥いた。
 ラブの飼い主さん達に「ルーシー、キバ剥いてるよ。反抗期?」と驚かれてしまった。そもそも、こんな反抗的な態度は、ラブちゃん達では考えられないんだろうなぁ。「ウチは年がら年中、反抗期なんですよ。」と説明しつつ、ルーシーに対しては叱る態度は変えない。緩んだタガは、きちんと締める必要があるからだ。
 ガツンと怒られた後、ルーシーはルイちゃんのパパさんのところへ自分から行って、甘えまくっていた。どうやらルーシーは、(あ)はパパさんには頭が上がらないと思っていて−−それが正解だから余計腹が立つのだが−−「お母さんに、いじめられました〜。私、可哀想なんです〜。助けてください〜」と訴えているらしい。
ムカツク〜!!!
 「エライ甘えてますけど?」と、事情を知らないルイちゃんのパパさん。クッキーちゃんのママさんは「今日は、お母さんに怒られてばっかりだったのよ」と説明。パパさんは「またか」という風に大笑い。恥ずかしい〜!!
 ラブは飼い主に反抗的な態度をとったり、歯を剥くことはないんだろうか?こんな月曜日を迎えているのは、飼い犬がボーダーだからか、それともルーシーだからか?はたまた飼い主が(あ)だからか?この疑問の答えは、はなから分かっている気がするけど。