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 順番が後先になってしまったが、土曜日の授業について書く。前回の宿題は、これまでに習った技をハンドシグナル無しで、言葉だけのコマンドでできるようにすること。二週間あったので、大体の技ができるようになった。実は、姑息にズルしてるけど(笑)。ルーシーにとって、言葉で「ベッグ」「バック」と言われても、二つを区別することはムリのようだ。そこで「おすわり→ベッグ」「立って(もしくは立った状態の時に)→バック」と、ヒントを出すことにした。それでも、おすわりの姿勢から後ろに下がってしまうこともある。本人自身が「おすわりの後はベッグだ」と規則性を見つけるまで、練習するしかないか。
 また「○○でおすわり」と言われると混乱するようだ。例えば「ツイテでおすわり」と言われると、後半部分しか頭に残っていないので、アウアウ言いながら、正面に行ったり、サイド(ツイテの反対側)の位置に行ったり。自分のアウアウで、こちらのコマンドが聞こえないんじゃないかとも思う。「○○」「おすわり」と二つに分けた方が良いのかな?一方、意外だったのはターンバックが速くなったこと。気温が下がって、動きやすいからかもしれないけど。ただし回る位置が近すぎる。アラウンドは、お腹の空き具合で速度が違う。なかなか安定しない。全て継続して練習しないといけないな。
 それとは別に、ルーシーの警戒心について先生に相談する。グループレッスンの可能性を訊いてみたが、現在の教室ではプライベートレッスンになってきているので、組んでもらえる相手のワンちゃんを見つけることが難しいという。先生は日常の散歩について「まず予防。そして、唸ったり吠えたら叱って止めさせること」とアドバイス。やはり、いけないことをしたら、しっかり叱らないといけないそうだ。そして話はルーシーが車の中で興奮し騒ぐことに及んだ。ア○アストップは全く効かず、マズルベルトを着用しても吠えるようになってしまったからだ。
 「車の中で騒ぐことについては、確かに困っていますが、迷惑がかかるのは私ら2人ですし。問題は警戒の方かな。毎日のことですし。」と話す。すると先生は、意外なことを仰った。二つの問題はつながっているから、二つとも同時進行で対処しなければならないと。
 まず、ルーシーに外がなるべく見えないようにして刺激を減らすこと。予防策ということか。(た)は、これについては懐疑的だけど。もう一度やってみる価値はあるかな。次に、なるべくルーシーを車に乗せないようにする。乗せる時は、なるべく二人が乗車すること。騒いだら、一人がその都度しっかり叱ること。
 確かに、警戒にしろ興奮にしろ落ち着かせなければならない訳だけど、そのプロセスでは服従させて抑制しないといけない。ルーシーは頭で、二つともいけないことだと理解している。それなのに、ガマンすることができないのだ。今ルーシーに必要なのは、ガマンすることを学ぶことなのだろう。
 二歳半になって、こんな根本的な問題に苦しむなんて。いくつも問題は発生して、その度ごとに悩み、ある程度、忍耐力もついた気がしたのだが。正直言って、今回のは、精神的にかなりキツイ。