今日はこのくらいで済ましたる

  久しぶりの教室。この2週間は暑かったけれど、パーツ練習を頑張ったツモリ(爆)。ただし練習では音楽に合わせていない。ルーシーのスピードや尺にムーヴが合っているのかが不明。音楽に合わせてパーツをやってみて、現段階での構成が音楽にハマるかどうかを確認しなければならない。こちらも、まだまだ構成が頭に入っていないから、指示を出して褒めるだけで精一杯の状況。先生に観てもらって確認してもらう。
 ところが、いざ踊るとなると、ルーシーが動かない。
 自宅や公園でのルーシーと全く違う。そりゃディスクの方が、本犬には嬉しいだろうけど、公園では、少なくとも指示に従って動く。スピードもある。
 先生の様子をチラ見ばかりする。隙あらば教室の隅へ行こうとする。いきなりダンスを始めるには動機が低いので、ルーシーが好きな技からウォーミングアップを開始しようとする。すると、先生から「リードを付けて、ベーシックにしてください」と指示された。ルーシーのご機嫌を取るのではなく「やらなきゃダメなんだ」と理解させるためか。
 リードを着用させてベーシックをするも、指示に対する反応も動きも悪く、ポジションも狂いっぱなし。やたらと(あ)の後ろに隠れようとする。
 教室では「嫌なことをされる、怖い」と思っているらしいが、それだけではない。『可哀想な私』を演じて、サボリの口実を探している気がする。(あ)も、ここに至っては自分のポリシーを曲げることにした。『厳しい態度で強制的にやらせて、できたら褒める』を心がけることにした。ところがルーシーは頑固。動こうとしない。
 おのれぇぇ〜!!ヽ(`Д´)ノ
 「いい加減にしなさい!」と叱って、体をひっくり返す。
 ルーシーも、こちらに魂胆が見透かされていることが分かった模様(笑)。シブシブ動き出した。
 ・・・と思ったら、絶妙のタイミングで教室内に虫が入ってきた。
 虫が怖いのはルーシーだけではない。A先生が怖がる様子を見て、ルーシーも一層怖がる(笑)。(た)が虫を帽子でたたき落とす音が教室内に響いて、ルーシーはさらにビビる。クレートの中で待機中の青空ちゃんまでビビる(爆)。追い出してくれるだけで良かったのに。
 サボリの口実を探していたルーシー。また動きが止まった(T_T)。
 その後はなだめたり、すかしたり、脅したりを繰り返す。なんとか練習したことは見せられたけど、これじゃダメだ。カタチになりそうもない。
 むむむ〜、テコ入れが必要だ。
 問題は、どんなカタチでテコ入れするか。どの時点で入れるか。
 最も難しいのは、テコ入れのタイミング。これを間違うと最悪の結果になる。
 他のペアのことは分からないけれど、我らはお互い腹の内を探り合う。よく考えたら毎回、何かかんか問題があるよなぁ。トラブル皆無で、すんなり踊れたタメシがない。ウチらだけだろうなぁ。ホント困ったもんだ。
 帰宅後、ルーシーに静かな声で話しかける。役所でいうなら『説諭』というヤツである。
 「ルーシーはダンスが嫌なの?嫌なら止めようか?」
 説諭は、ルーシーのためというより、どちらかというと(あ)自身のためのものかも。説諭した後で、さらにルーシーが逆らう場合、こちらは妙な罪悪感に苦しむことなく、思い切り叱れるからだ。それに、ルーシーは、(あ)が目を見て静かに話すのが苦手だ。おそらく大声で叱られるよりも苦手だと思う。「どうやら自分は叱られているらしい」と分かると、「ゴメンナサイ」とばかりに何がいけなかったのかを考える前に、お腹を見せて媚びる。カタチだけは誤っているけれど、全く反省していない。ポーズに過ぎない。
 説諭する場合、ルーシーのアゴを手で支えながら目を見つめ、ルーシーが簡単に謝ったり、媚びたりするのを避ける。「ダンスを止めるんだったら、先生には会えないよ。それで良いの?」と訊いた。ルーシーは、上目遣いで恨めしそうにこちらをしばらく見つめた後、トボトボと寝床へ行った。さぁ、次はどう出てくるかな?
 これがテコ入れとはならないけれど前提ができたと思う。これで再びワガママを言うようなら・・・『減棒』処分(食事が減る)『訓戒』処分(シバキ)(笑)。その時は、こちらも良心の呵責がない分、容赦はしない。
 覚悟しいや、ルーシー。