ジョー君

 今日は重たい雲が垂れ込めている。朝6時から2時間散歩。「これで夕方の散歩は少しで済まそう」という魂胆。という訳で、池巡りからS公園へ。
 いつものF公園と違うのは、芝生の広場がないこと、その代わりにテニスコート、ランニング・トラック、野球場があること。いつの間にか、犬連れはF公園を、人間様はS公園を利用するようになり、「棲み分け」ができているようだ。とはいえ、両公園は離れているので、時間のない飼い主さんは、必然的に近い方を巡る。
 ゴールデンのジョー君と出会う。ジョー君は10歳、顔は白いが毛は抜けていない。ルーシーは早速「取っ組み合い所望」を申し出たが、あちらは動きが緩慢だ。なんと体重47キロ。今まで出会ったゴールデンレトリバーの中で最大級である。一方、飼い主さんは女性で、ジョー君とは正反対で非常に華奢である。
 ジョー君は7歳になって、前立腺の病気にかかっていると診断された。命に関わると言われ手術をしたのだが、ホルモンバランスが狂ってしまったのか、術後10キロも体重が増えたそうだ。43キロを超えたところで、獣医さんからダイエットの命令が出た。そこで頑張って少し痩せたものの、リバウンドしてしまい現在47キロ。体重が重くなるにつれ、体を動かさなくなり、今後は骨の状態が心配という。ジョー君はボールが大好きだというので、「F公園で芝生の上なら少しは骨にかかる負担も少ないのでは?」と提案するものの、そこまで行くのが大変らしい。
 「人間もそうですけど、年をとると、痩せにくくなるでしょう?」と、飼い主さん。身につまされる一言である。