粉雪舞うF公園

 (あ)です。遅ればせながら、明けましておめでとうございます。私の拙い文章を読んでいただいて、恐縮しています。今年はルーシーについてのボヤキではなく、自慢ができたら良いなぁと思うのですが・・・。道のりは遠いなぁ(タメイキ)。

 (た)の正月休みが終わり、玄関を出て行く背広姿を見送りながら、ルーシーは「あれぇ?」という表情を浮かべていた。「ワガママ放題のお気楽生活も終わりだ」ということが、分かったようだ。それでも今日は(あ)が忙しそうにしている時は、ワガママを言うこともなく、おとなしく丸くなって寝ている。「吠えて騒いでも、聞いてもらえない。エネルギーの無駄だ」ということを、旧年中に覚えたようだ。よしよし。
 (あ)が声をかけても、ルーシーは寝転がったままで「つまんなーい」とばかりにシラケた視線を送っていた。しかしF公園へ散歩に行くとなれば、いつものデヘデヘという笑みが戻ってきた。
 先月下旬に降った雪は、ようやく芝生の広場から消えたが、冷たい風に吹きさらされて元気なのは犬だけだ。飼い主達は集まって、小刻みに体を震わせながら、北風に耐えている。
 他の飼い主さんの話を総合すると、多くのワンちゃんが、年末ギリギリにシャンプーをされて、それからは公園での遊びを禁じられ、家で大した運動をせずに過ごしていたらしい。飼い主中心の考え方だと怒られそうだが、ルーシーのように長毛で毛の密度が高い犬は、ドライヤーだけでも大変なのだ。ましてやシャンプーは大嫌いだし。飼い主が「せめて綺麗な体で新年を迎えさせたい」と思うのはジコチューだろうか?
 そして、ようやく「解禁」で公園に来たワンちゃん達は、うれしさを顔や体で示していた。ルーシーも、ラブ軍団と走り回っている。時折、呼び戻しを試みるが、久しぶりの取っ組み合いで興奮しているせいか、成功率が低い。また、明日から頑張らなくちゃ。