「純正ボーダーコリー」で、ご近所の超秀才犬であるアンディくんが、メディアに登場した。新聞の折り込み広告に写真のモデルになり、家の間取りなどを説明している。紅いバンダナがキマッてる。かっこいい〜!!
 到底「なんちゃってボーダーコリー」のルーシーにはマネができないだろうな。まずは落ち着いていられないし、すぐ興奮するし。自分が遊べないとなると、ガウガウ言いながら、尻尾追いを始めるし。
 加えて、前の晩にルーシーは壁紙と、その下のコンクリート部分を囓ってしまった。どう考えても、新築物件を紹介したい工務店にとっては「敵」でしかないだろう。
 ルーシーはクレートで寝ていたのだが、夜半に帰宅した(た)に気がついて、吠えたようだ。(た)は、「さてはトイレか」と廊下にトイレシーツを敷き、ルーシーをリビングから出した。そして酔っぱらっていた(た)は、そのままリビングのホットカーペットの上でグウグウ寝てしまった。用を足したルーシーは、(た)に「リビングに入れて」と訴えたのかもしれないが、相手はイビキをかいて寝ている。よほど腹が立ったらしく、木の階段を引っ掻き、壁を囓って、ワンワン吠え立てて、二階で寝ていた(あ)をタタキ起こした。
 自分で「クレートから出せ」と言って、出してもらったクセに、用が済んだら「入れろ」と騒ぎ、入れてもらえないと、今度は逆ギレかよ。自分の犬ながら、エエ根性しとるやないけ。
 (あ)がアンディのクローズアップ写真を見せながら、「ルーシー、アンディだよ。すごいねぇ。」と言うと、ルーシーは首を傾げて、2秒ほど広告を見つめていた。そして、写真では切れているのだが、切れていなかったらアンディのお尻があるであろう空間の臭いを、嗅ごうとした。おいおい。
 やっぱ「純正」と「なんちゃって」の差は大きいなぁ。