ゲーム

 今日は大したネタがないので、先日、雨に閉じこめられた日にやった遊びについて書く。U先生に言わせると、犬にとっては、頭を使うことも体を動かすくらい疲れるそうだ。ルーシーの場合、取っ組み合いばかりしており、日常で頭を使うことが少ない。こういうトレーニングも、時には必要かも。
 用意するのは、同じようなカップ2つとフードである。まず、犬を自分の正面に座らせて待たせる。目の前でカップの中にフードを一つ入れ、「カラカラ」と音をさせてシェイカーのように振り、カップを犬の目の前に伏せて置く。「OK」と解除のコマンドを出して、犬にフードを探させる。
 両方のカップにフードの臭いがついているので、カップを嗅いでも、どちらにフードが入っているかは分からないだろう。成犬なら、そのことはすぐに学習できるはずだ。学習できたら、カップに鼻面を近づけるよりも先に手でカップをひっくり返すだろう。それに(あ)が使ったのは透明なカップなので、どちらにフードが入っているかは一目瞭然である。かなりレベルを下げて、成功率を高めたつもりだった。
 残念ながら、ルーシーは、下げたレベルにも達していなかったようだ。しきりに臭いをかぎ、鼻面でカップを押して、床の上にひっくり返す。おいおい、カップを押して、どこへ行くねん?正解のカップをひっくり返しても、フードの位置を見失い、鼻面をカップの中に突っ込む。前足を使って、カップをひっくり返すこともできないようだ。
 本当は、これができたら、レベルを上げるつもりだった。待たせたまま「どっち?」と訊いて、ハンドとチェンジ(お手、おかわり)をさせようと、もくろんでいた。ルーシーは左ききなので、なるべく左のカップにフードを入れるようにしたら、成功率が上がって自信もつけられると思っていたんだけど。全く思惑どおりにはいかないものだなぁ。フードを見たルーシーは大興奮。落ち着いて考えられる状態ではなくなった。
 それでも、初めは、カップを一つずつ、ひっくり返していたが、「えーい、面倒くさーい!!」と、鼻面で二つのカップを押して、両方ともひっくり返すようになってしまった。おまけにカップに向かって、「遊ぼう」のポーズをとる。なんじゃ、そりゃ?
 ルーシーの頭の中は、食欲中枢と運動中枢しかないのだろうか?取っ組み合いばかりさせていたから、こうなったのかしら?