ルーシーのハーディング本能をコントロールする上で、何か役立つ情報はないかとネットで探していたところ、これには直接関係ないけれど、参考になる情報源に行き当たった。Border Collie Rescueである。これは、捨てられたボーダーコリーやボーダーコリーの血を引くワンちゃんの新しい引き取り先を見つけるために、設立されたアメリカの非営利団体だ。ボーダーコリー(BC)は、この犬種が持つ独特の習性や気質について、人間が充分に理解できず、もてあましてしまい、ペットを捨てるケースが多いようだ。(エラそうに書いているが、(あ)だって、理解していない)このサイトでは、BCを必要以上に讃美せず、どちらかというと、これからBCを飼おうかと考えている飼い主に対して、警告を発している。そして中でも、Border Collie Horror Storiesは、このサイトのマイルドでユーモラスな警告である。
 ホラー・ストーリーと言っても、犬が白い三角形の布を頭につけて(元々BCのおでこは白いから要らないだろうけど)「うらめしや〜」と言いながら夜な夜な飼い主の枕元に現れるという訳ではない。自分の飼っているBCは、「こんなことをしでかしよった〜」という体験談である。
 ルーシーがこれまでに破壊した物で一番すごいのは、コンクリート壁である。ま、これを一つの基準と考えて、次の被害例をご覧いただきたい。

  • 本棚から本を取り出し、一冊ずつビリビリと破く。
  • クレートに敷いたクレート・パッド・カバーをビリビリに破く。犯人に厳重注意したところ、次は、カバーのチャックを開けて、中のスポンジを取り出し、ビリビリに破く。
  • テニスシューズの中に前足を突っ込んで、インソールを引きずり出して、食べる。やっぱりニオイだろうか?
  • 棘のあるバラの木を根こそぎ倒して、裏庭中を引きずり回す。
  • シャンデリア、換気扇など、天井からぶら下がる物すべてに吠えて飛びつく。
  • バスルームからシャンプーの容器(1ガロン入り)をリビングまで引きずってきて、カーペットの上にぶちまける
  • ある日、台所のリノリウム製の床で、犬専用のドアに一番近い部分がカールし始めた。次の日、台所から床の半分がなくなって裏庭に移動されていた。その翌日、台所の床が全部なくなった。
  • ランプシェード、カーテンが大好き。直立型のランプに飛びついて、引き倒し、ランプシェードを引きちぎり、ビリビリにされた。ランプはスイッチが入った状態だったので、電球が床のラグに触れて燃えはじめボヤが発生。
  • 5フィート(150cmくらい)以下の場所に置いてある物は、何でも囓られる。ベビーゲートは簡単に飛び越してしまうので、2つを使用している。
  • ヘラ、ステーキナイフの取っ手を囓る。
  • エアコンのワイヤー、芝刈り機のモーターを、引っ張ってスタートさせるためのコードを囓って、引きちぎる
  • バスタブに飛び込んで、手の届くところにある石けんを食べ、泡のゲップを出す。
  • アルファロメオのゴム製の絶縁体。
  • 自動車の後部座席全部。
  • 仕事の間、2匹のBCを車の中に置いていたところ、仕事を終えて車に戻ったら、ギア、ハンドブレーキ、インジケーター・スイッチ、座席位置調整用ハンドルが囓られ、車のドアの内側にはひっかき傷がつけられ、カバーの中のプラスチック製クッションが取り出してあって、食べられていた。(お父さん、ルーシーの「素乗せ」は止めようね)
  • 囓るとピーピーと音がするオモチャを、水飲み用のボウルの中に浸して、オモチャに水を充填する。人が自分の側を通ると、オモチャを囓って水をかける。(頭、良いなぁ。)

なお、(あ)が一番感動したホラー・ストーリーは、
飼い主が自宅の書斎でコンピュータを使ってメールを書いていたら、回線の接続が急におかしくなった。電話機を見ると、回線は使用中。しかし、コンピュータへの接続が切れていた。モデムを手動で一旦切って、やり直し。コンピュータも再起動した。それでも回線にはつながらない。電話自体の問題かと思い、書斎を出てリビングへ。見れば、ソファーの上には、ペットのBCが両方の前足を肘掛けに乗せて、満面の笑みで尻尾を振っている。前足の間には、スピーカー・フォン。ハンズ・フリーボタンがONになっていた。

これらの体験談は、ペットのBCが過去におかした犯罪について紹介している。それぞれの内容を見ると、「うちの○○は3才、昔はやんちゃで、こんなことをやりました」「うちのBCは2才、皆さんのホラーストーリーを見たら、うちの△△なんか、まだまだって思えました」

え?2才、3才?ということは、私たちは、これから1〜2年もルーシーの恐怖に耐えないといけないの?ひー、一番怖いっつーの!!!