シツケ教室で「足の拭き方」を習う。最初は、今更「足の拭き方」なんて遅いと思ったのだが、N先生とルーシーの問題について、具体的にどうしたらよいかを話すチャンスがもらえたことは、ラッキーだった。他のワンちゃんの飼い主さんたち、皆さんの時間を取ってごめんなさい。
 N先生によれば「犬の足は本来肉球に付いた砂を払うくらいで良い。濡れたもので拭くと、雑菌が繁殖して指の間が赤くなってしまうことが多い。そうなるとドライヤーで乾かすところまでしないといけない」とのこと。乾拭きで砂を払うくらいで、足がとても綺麗になるとは思えないが、犬の健康を優先するならば、そうなるらしい。
 我が家では「仰向けに抱っこして、四本足を濡れた雑巾で拭き、最後は乾拭きをするのだけど、生後8ヶ月くらいから歯を剥き、唸るようになった」と説明すると、「仰向け抱っこは止めた方が良い」とアドバイスを受けた。
 我が家にあるシツケの本では「反抗的な性格の犬は、子犬の時代に仰向け抱っこに慣れさせて、服従心を養わなかったから。そのような子は、仰向け抱っこでマズル・コントロール、加えてリーダーズ・ウォークで飼い主に服従することを学ばせないといけない」とあった。そのことを説明すると、N先生は「それは古い!5年前の理論だ」と仰る。
 今のシツケ理論だと「嫌がる犬に仰向け抱っこを強いると、性格が歪んでしまう」という。一番良いのは、飼い主が足を拭けるように、犬に自発的に特定の姿勢を取らせるのが良いのだとか。例えば、ゴロンと仰向けに寝かせて足を拭くとか。
 ルーシーは「ゴロン」はできる。しかし、これは瞬間芸で、足を一本触った瞬間に起きあがってしまう。仰向け抱っこと同じくらい、足を触られるのも、足が濡れるのもイヤなのだ。レトリーちゃんなどはゴロゴロしっぱなしで、お腹を撫でられて口の横から舌が出ていたけどなぁ。それでも仰向け抱っこよりは、抵抗が少ないかも。もっとゴロンの時間をのばせるように、頑張らなきゃ。
 今回の授業でルーシーの問題が解決した訳ではないけれど、(あ)はハッとしたことがあった。一つは、シツケ方法は個々の犬の性格や特徴に合わせて、柔軟に修正・変更しなければならないこと。そして、「犬のしつけ」も、日々進歩し変化していること。新しい発見を取り入れた新しい方法が紹介されているのだ。
 ルーシーを飼うにあたり、何冊かシツケ本を購入して参考にしてきたが、U先生やN先生に言わせると、古いと指摘されることが多かった。普通、シツケ本を購入するとき、中身を見て自分が必要とする情報が載っているかどうかを見る。それがいつ製作・発行されたものかまでは見ない。
 このブログを読んでおられて、今、子犬を育てておられる方、これから飼おうと考えられている方がおられたら、シツケ本を購入される時にご注意ください。本の一番最後を見て、いつ書かれたものかを是非確認してくださいね。