どうにも止まらない

 ルーシーは再び抜け毛がひどくなり、それにつれて目やにが出るようになった。朝夕ブラッシングをしても、家にいる間に抜けた細かい毛が目の中に入るらしい。朝起きてクレートから出てくると、目には目やにが付き、足先に抜け毛が綿状になっている。起き抜けでボーっとしている間に、ブラッシングをしてやることにした。
 使ったのは○ギーマンの○ミ・キャッチャーなる商品である。本当は○ァーミネーターが欲しいのだが、できるだけ早く抜け毛を減らさないと眼病になっちゃうかもしれない。できるだけ細かい毛を取り除いてやりたい。という訳で、手持ちの物を使うことにしたのだ。
 意外なことに、大量の下毛が取れる。○ァーミネーターなら、もっとゴッソリ取れるのだろうけどね。みるみるうちに、ビニール袋にグレイのフワフワの毛が貯まっていく。
 初めは不審がって逃げて回っていたルーシーも、首回りや背中、胸の毛をとくと喜んでいる様子。しかし肝心のお尻については、嫌がって○ミ・キャッチャーを噛もうとする。下半身デブに見えるほど下毛が密集しているので、(あ)も重点的にブラッシングをしようと思っていたところなのだけど。ルーシー。このまま夏になったら、お尻から湯気が出ちゃうよ!
 昨日N先生に「イヤがることを強いると、犬の性格が歪む」と言われたことがこたえているのか、傍で見ていた(た)が「いい加減にしなよ」と言う。しかし(あ)はまだ満足できない。どうにも止まらなくなってしまたのだ。くぅ〜、毛がゴッソリ抜けるって快感!!
 朝の散歩から帰宅して、(た)がピンブラシで再度ブラッシング。(あ)が散歩の前にルーシーの毛を随分取ったから、これ以上は抜けないだろうと思い尋ねると、上毛がごっそり抜けたそうだ。○ミ・キャッチャーだと下毛ばかり抜けるので、ピンブラシで上毛を取ってやらなければならないらしい。ま、そんな用途のために作られた商品じゃないからなぁ。
 今、ルーシーは朝食を終えて、心地よい眠気を感じているようだ。チャ〜〜ンス!!