なんちゃってディスク・ドッグ

 最近になって、ルーシーはフリスビーにやる気を見せるようになった。それでも、相手によって手や気を抜く。(あ)が相手の場合には、フリスビーを持ってきても(あ)の足下から2、3歩離れた場所に落とすことが多い。以前は10歩だったから、改善したといえばそうなんだけど。
 今朝はクーちゃんとしばらく走った後に、クーちゃんはボール、ルーシーはフリスビーで遊ぶことにした。意外にも、ルーシーからクーちゃんにちょっかいを出すことはなく、フリスビーを投げてもらうのを、地面に伏せて辛抱強く待っていた。いつの間に、そんなに好きになったの?
 ルーシーは吠えて要求するでもなく、じっと地面に伏せて待っている。コイツにしては上出来なので、(あ)は褒めてフードを一つ投げてやった。ルーシーは伏せたままの姿勢で「パク、ムシャムシャ」と口を動かした。その間にディスクを拾い上げて、ルーシーの方を見たら、なんとフードはTシャツに引っかかっていた。ルーシーはフードを口でキャッチできなかったのだ。それなのにムシャムシャ?
 「ルーシー、食べたつもりやったん?」(あ)がフードを拾い上げて、ルーシーの口元に持っていったら、「あ、そ」と食べていた。その間も本人は、いたって真剣にディスクを見つめている。側で見ていたクーちゃんのお母さんは大笑い。「ルーシー、ムシャムシャ食べたフリしてましたよ。」格好わる〜い!

 クーちゃんのお母さんは、ルーシーがジャンピング・キャッチする瞬間を撮りたいと、デジカメで撮影してくれた。ルーシー本人はジャンプしているつもりらしいが、後ろ足は地面に着いたままだ。ディスクを山なりの軌道を描くように投げると、落下点でディスクが落ちてくるのを待っている。なかなかプロの写真のような、つまり中納言の伊勢エビみたいなジャンプはできない。
 やっぱり「なんちゃって」なのかねぇ?