大掃除のボヤキ2

 リビングの窓の掃除の後、二人でカーテンを掛けていると、玄関先のサークルに入れられていたルーシーが「クンクン」言い出した。どうやら二人して遊んでいると思ったらしく「何やってるの〜?私も混ぜて」と言っているらしい。
 それでなくても(た)が家にいると「車を出せ〜」「どこかに遊びに連れて行け〜」とウルサイやつなのだ。大掃除にいい加減ウンザリしていた(あ)が「うるさいなぁ。そんなに言うならセルフ・ウォッシュにでも連れて行ってやろうか?コイツ〜!」と頭をウリウリすると、ルーシーは「へへへ」と笑ってごまかしていた。ま、こういうことばかり繰り返しているから、我が家の大掃除は進まないのだなぁ。
 いつになく自分の見えないところでガタガタ音がするのは、ルーシーには相当気になるらしい。サークルで昼寝こいてると思ったら、どうやら聞き耳を立てて、こちらを見張っているらしく、散歩自体は歩きでも夜9時にはヘラヘラ笑いが始まる。ルーシーは眠くなると、訳もなくヘラヘラと笑い始める。ここ数日間は体は疲れていなくても、見張り役で疲れているらしく、夜はホットカーペットの上で居眠りをこいていることが多い。
 「アンディ君みたいに、少しはオモチャを片づけてみせなさいよ」「四つ足なんだから、床磨きくらいしてよ」「磨いたばかりのガラスに鼻水をくっつけるな」「今日洗面所を綺麗にしたばっかりなのに、どうしてオマエは毛だらけにするかねぇ」「新しいカーテンを破ったら殺す」
 さまざまな無理難題や脅し文句、罵詈雑言まで浴びせられ、散歩も飼い主の都合で切り上げられているけれど、本人はこれでも働いているつもりらしい。「あ〜、今日もよく働いた」と大あくびをして「どれ、そろそろ寝ようかなぁ」とクレートに入ってゆく。
 ワンコのお気楽生活は、これからも続く〜(ぽちたま風)。