シツケの重要性〜Cesar’s Way

 仕事が遅々として進まないのでヤケになってブログを書くって、普段は全くしないのに試験直前に自分の部屋を掃除するみたい。現実逃避そのものである。
 シーザー・ミラン氏によれば「シツケ(discipline)」は運動ほどではないけれど、やはり重要だという。運動させることで犬に人間のリーダーシップを認めさせるように誘導し、それにシツケを加えることで人間との共存の具体的な方法を教えることになる。守らなければならないルールや境界線、制限を教えるのだ。
 犬の行動を効果的に矯正できるなら「純粋な陽性強化は理想だし素晴らしい」と氏は語る。ただし犬の世界にもシツケはあるし、シツケを受けることは、犬にとって自然なことだという。暴力は絶対にいけない。それでも人間と生活を共にする上で、矯正(correction)は必要だ。
 問題は、矯正する際の人間の心理状況と矯正の方法、タイミングだ。
 氏は、怒りや不満を持って犬を矯正してはならないという。人間は問題行動を矯正しているつもりでも、犬は人間の怒りや不満を敏感に察して、単に恐怖を覚えたり、混乱させるだけということが多い。矯正するときは、人間は冷静で強い意志を持たなければならない。これは飼い主にとって、かなり厳しい要求である。(ちなみに毎回(あ)は失敗している)
 氏によれば「犬は今という時間を生きている」「犬は原因と結果の世界に住んでいる」「犬は考えることをしない。反応するだけだ」という。つまり、望ましくない行動をした、その瞬間に矯正しなければならない。時には繰り返し矯正をしなければならないが、そうすることで、犬は、自分のやったことが人間にとっては望ましくないことだと理解するのだそうだ。
 氏が勧める矯正方法は、犬同士が互いに矯正をする自然の行動に近い。手をくちばしのような形にして、相手の犬の首や顎の下をタッチするらしい。まるで母犬が甘く噛んで戒めるように、力を入れずにキュッと掴む。また犬がリードを着用している状態なら、リードを上にキュッと引く。これらは、犬の注意を飼い主に引き戻すだけのためだという。矯正方法は、犬にとって肉体的・精神的な苦痛を与えない方が良い。なおシーザー・ミランともなれば、犬と目を合わせ、リーダーとしてのエネルギーを放出させ、ボディ・ラングエッジで語り、犬の前にずいっと出るだけで、犬は従うものらしい。
 ただねぇ、これって人間に対して要求しすぎじゃないだろうか?犬がいけないことをしている最中に、自分の怒りを瞬時に静めて、リーダーの気概を持って首をタッチ?そんなヒマがどこにある?
 ちなみに、(あ)も、先日ルーシーが拾い食いをした際に首タッチをしてみたが、次の瞬間、ルーシーは「平気だもんね〜」とお尻をフリフリさせて遊びに行った。怒られても全くこたえない、反省の色がない犬には、どう矯正したら良いのでしょうか?誰か教えて下さい。