前でお座り

 前回のシツケ教室で「前でお座り」が入った連続技をさせたところ、座った時ルーシーの下半身が左側に流れてしまう癖を発見。以来、少しずつ矯正練習をしている。
 連続技では「前でお座り」の後、最終的には「ツイテ」の位置に移動するため、ルーシーは自分が移動しやすい位置に座ってしまうようになってしまったからだ。
 「なんで今さら『前でお座り』なの?」と笑われそうだが、これは自分が招いた結果なのだ。それまでは自分の前に座ったら、お尻がどっちを向いていてもOKとしてきたからなのだ。生来ルーシーは反抗的な性格だったから「大切なのは、飼い主に従おうという気持ちだ」と都合良く理由をつけていたせいもある。・・・ウダウダ書いたが、つまりは(あ)がズボラだったせいだ。
 マットの矯正練習は、マットに四本の足が乗らないとOKを出さないことにした。ルーシーは矯正を始めた当初ブーブー文句を言っていたが、「ちゃんとマット」と言われるとマットに座り直すようになった。文句を言うのは相変わらずだけど。
 また、こちらが「もうちょっとコッチ」と手でチョイチョイと指示すると、ルーシーは座ったままでお尻をズリズリと動かすようになった。とことん私らはズボラだなぁ。
 ところが「前でお座り」を矯正しようと思うと、意外と難しいことが分かった。
 マットの場合は、肉球がマットに付いているかどうかが頼りになる。だから矯正には、あまり時間はかからなかった。一方「前でお座り」の場合、犬が正しい位置を確認するには、正しい位置に座った時に見える景色を記憶して、その景色が見える位置に座らないといけないからだ。エサをもらうことに必死だと、景色なぞ記憶していられない。ルーシーはブーブー文句を言っていた。
 なんとか「前でお座り」が少しずつできるようになってきたのだが、今度は次の動作の「立って」で、体が左側に流れてしまう。本人は得意そうに「次は『ツイテ』でしょ?」と言いたげだ。オイオイ。
 ルーシーが「前でお座り」や「立って」で体が流れてしまうのは、自分の記憶に頼って動いているからだ。要するに、こちらの指示を聞いて動いていないということではないか?この点を矯正しない限り、何をやってもダメなのでは?うーむ、困ったぞ。
 仕方がないので「ツイテ」「前でお座り」「サイド」の練習をしてみようと思う。なんだか反復横跳びみたいだけど。予想を裏切る指示を出して、こちらの指示を聞く癖をつけさせないと。
 がんばりま〜す...か?