ラージサークル3

 明日の授業に備え泥縄ではあるが、庭でラージサークルの練習をすることにした。A先生が教えて下さったコーンと、ジュディ・ママさんが教えて下さったサークルを用意する。
 まずは、コーンだけを使ってやってみる。「ゴー」→最初の「ライト」まではOK。おぼろげながら、右に動いたら良いのだと分かってきたようだ。ところが次のコーンに行く前に(あ)の足元に戻ってきてしまったり、最初のコーンの場所でおやつを食べたクセに、周囲を嗅ぎ回り、おやつが落ちていないかをしつこく調べたり。なかなか一周できない。どれが正しい動きなのかがわかりにくいらしく、指示していない回転技を入れたりする。動いている間は特に下を向いているので、こちらの指示を認識していないようだ。
 次に円状に並べたコーンの中に、サークルを入れてみた。自分がサークルの中に入って、ルーシーが走るべき方向に一つずつおやつを投げる。すっかり忘れていたが、ルーシーは空中キャッチが苦手なのだ。おまけに用意したフードは茶色で乾燥している(ニオイが少ない)。地面に落ちると判別し難い。結局、取り損ねたフードを探してウロウロ。・・・ダメじゃん。
 今度はおやつは手元に置いて、クリッカーを使って指示を出す。ルーシーは、こちらを見てサークルの外を右に小走り。お、良い感じ?とりあえず、(あ)の周囲を右に動いているぞ。ただしライトの指示を連続して出さないと、直ぐに立ち止まる。それに早くご褒美が欲しいからなのか、サークルのすぐ側を回ってしまう。とてもじゃないが「ラージ」とは言えない。
 以前に青空ちゃんや仲間のワンちゃんのデモンストレーションを見学した時、会場一杯に走り回っていた。おそらくA先生のやり方でいけば、犬が指示の内容を理解できるようになった時点で、コーンの位置をハンドラーから遠ざけて大きな円を走れるようにするんだろう。だけどサークルの場合は、どうするんだろう?ルーシーの場合、(あ)が「ゴー」の指示を出し続けても、絶対サークルの周囲に戻ってきてしまうと思うのだ。 
 そういや先生に訊き忘れていたなぁ。ラージサークルって、どれだけハンドラーから離れないといけないんだっけ?青空ちゃんは、どれだけの距離を記憶してラージサークルをしているんだろう?明日、もう一度訊いてみよう。