レッツ・ダンス!なのだ。7

 どうも(た)は身内をひいき目で見るクセがあるようで、ルーシーの練習風景を動画で紹介され、こっちがこっ恥ずかしい。ただ、動画で楽しそうなルーシーを確認できたのは良かったと思う。こっちは、そんなことまで見ている余裕はないのだ。
 余裕がない。そう、キーワードはそれだ。
 次の動作を思い出しながら、的確なタイミングでコマンドを口と手で出し、褒めてやる。褒める時にクリッカーを使うなら、これまた作業が増える。元来、健さんも真っ青の不器用人間である(あ)に、そんな千手観音みたいな技ができる訳がないのだ。それなのにA先生ったら「ラージ・サークルをさせている間は(ハンドラーも)踊らないと」だって。私のどこに、そんな余裕があるっちゅーねん!
 ところが(た)が見つけたドッグ・ダンスの動画を見ると・・・皆さん、踊ってはりますなぁ(タメイキ)。一体、いつコマンドを出して、いつ褒めているんだろう?(あ)が好きなHorrorのダンスなんか、ハンドラーがマスクを装着しているから、自分の視界も制限されるし、犬もハンドラーの顔の表情を見ることができないはずだ。犬がダンスのプログラムを全て覚えているとしか考えられない。ちなみに、このプログラムは全体で4分もある。
 ところで、アップアップの飼い主を傍目に、ルーシーは「ラージサークルもどき」をやって見せた。ただし「グッド」と褒めると、(あ)の足元に戻ってきてしまうけど。おやつがもらえると思っているからだ。「ライト」のコマンドが出ている間は戻ってこないようにしないといけないな。まだまだ練習が必要みたい。
 動画は中途半端に切れているのは、現在、後半の振付中だからだ。できる技が少ないルーシーには、新しい技を教えながら振付をすることになるので、教える側にも難しい作業だと思う。また、最後のポーズが決まらないのも悩みの種だ。
 「ルーシーは『ゴロン』はできますか?」と先生。う〜ん、ルーシーの「ゴロン」は、皆さんのゴロンじゃないんだよなぁ。
 実際にやってみせると、先生も苦笑。まるで吉○新喜劇の劇中で登場人物たちがコケるみたいだったからだ。こんなんで最後が締まるのかしらん?