ゴロンで筋トレ

 土曜日は教室でダンス。"funiculi funicula(フニクリ・フニクラ)"のプログラムも90%が完成。このブログを読んでいただいている方には「え、まだできていないの?」と言われるかもしれない。確かにそうなのだ。先生に課題曲を変えたいとお願いした際、プログラムのたたき台を作っていたから、とっくの昔にできあがってもおかしくないはずだった。
 なぜ完成が遅れているかというと(あ)のたたき台は同じ動作を繰り返す部分が多かったからだ。やっぱり素人が作るものは、自分や犬が無理をしないレベルに合わせちゃうんだろうなぁ。今のルーシーにジャンプなどの大技はできないし、(あ)も観客の目でプログラムを作っていないから、単調でつまらない内容になってしまうようだ。ところが繰り返しを新しい動作に変えるにも、ルーシーができる技のレパートリーは少ない。という訳で、新しい技を教えてもらいながら振付を変更するので、完成まで時間がかかっている。
 情けないことに振付を変更されると、こちらの余裕がなくなる。生来ルーシーはズボラなので、ひとつひとつの動作をするにあたって、飼い主がギト目で監視して「ちゃんと」と念を押さないと、きちんとやってくれない。ところが振付変更で余裕がなくなると、途端にルーシーの手抜きが始まる。ラージサークルのスピードが落ちて円が小さくなる。慌てて大きなジェスチャーでコマンドを出すが、ちょっと動きが速くなっても5段階で褒める余裕がなく空回りに終わる。ううう、自滅。
 昨日は「ゴロン」を習う。犬を伏せさせて頭の上にフードを見せてクルリと動かす。犬はフードを見ながら地面をゴロリと一回転して再び伏せの態勢へ。非常に簡単な技のはずだ。
 子犬の頃、ルーシーにゴロンを教えたところ、なぜか伏せの態勢から「コケッ」とこけるだけ。まるで吉○新喜劇みたいな見事なコケ方なのだ。体は一回転しない。これはこれで面白いと、そのままにしておいた。しかしダンスとなれば、そうはいかない。
 意外なことに、ルーシーはなかなかゴロンができない。ヘソ天の態勢までは大丈夫だが、その後の動きがぎこちなく、最後に伏せの態勢に持っていく時は、こちらが「あ〜、よっこいしょ〜」と言いたくなる。走ることやターンなどは問題ないのに、なんで?
 先生は「ルーシーは後ろ足が弱いのかも」と仰る。「ベッグ(後ろ足二本でお座りをする)」や「スタンド(後ろ足二本で立ち上がる)」などではもちろんのこと、実は「ゴロン」でも後ろ足の筋肉を使うらしい。
 確かに青空ちゃんとルーシーの大腿部を触ると、筋肉の堅さ、盛り上がり方が全く違う。青空ちゃんはダンスだけでなく、フライボールなどもしている。先生は「青空はお尻がデカイから」とよく冗談を仰るけれど、その理由は鍛え方にあったようだ。
 ルーシーは短時間なら「アップ(後ろ足二本で立ち上がり、前足で飼い主に寄り掛かる)」はできるようになったし、その態勢で歩くこともできる。それでも自分の全体重を二本足だけで支えることは、今のルーシーでは無理だ。それに股関節の問題もあるから、なおさら一足飛びにベッグやスタンドを教える訳にはいかない。
 今週の宿題は、とりあえず「ゴロン」。股関節の問題があるから双方向は無理かもしれない。筋トレを兼ねて、スムーズにゴロンができるように頑張ってみよう。