土曜日はシツケ教室。通常4時なのだが、ルーシーのサボリ癖が暑さによるものかもしれないと考え、この日は6時20分スタート。雨模様だったので朝の散歩は歩きのみ。腹ぺこ状態の方が集中力が上がるかもと考え、遅い朝食はリンゴとオカラだけにして、二匹分の牛スジのおやつを手に授業に臨む。授業では青空(そら)ちゃんに出動していただく。考えつく全ての手は打ったぞ。さぁ、どうする?ルーシー。
 手を打ったせいか、確かにルーシーはやる気を見せた。最初の20分少しの間、(あ)に集中し指示に従い動いていた。機敏とまではいかないが、ターンもターンの後の移動もスムーズ。空腹のあまり、ベッグ(もとい「ちんちん」)は後ろ足が立ち上がってしまう失敗もあったが、なんとかクリア。バックもターンバックも、いつも以上のスピードでこなしてみせた。ところが1回休憩を入れると、途端に集中力が低下。マットに腹這いになり、ヘラヘラ笑いを浮かべて寝そべったまま。
 それでも一回目の休憩が終わったら、(あ)の呼びかけに応じて、ルーシーは立ち上がり、少しの間は動いてみせた。ところが、直ぐに「疲れた〜」と言わんばかりにマットに一旦伏せ、マットに居続けていたら、むりやりにでもダンスをさせられると思ったのか、教室の端まで移動して伏せてしまった。
 暑さでバテたのか、それともグウタラこいてるのか?
 先生は「両方だと思います。」先生にグウタラ犬を働かせる方法を訊いてみる。
 「通常テンションを上げて褒めちぎって、やる気を出させますが、犬の性格は飼い主に似ると言いますから・・・」と済まなそうな顔。
 「え?私がグウタラだから、ルーシーもグウタラこいてるんですか?!」
 先生は笑いながら「○○さん(私のこと)はグウタラですか?」
 う〜〜〜ん、自覚はないけどなぁ。って、自覚あったらグウタラしないわなぁ。だけどマメではないわなぁ。マメなら、もっと家の中は綺麗なはずだし、アイロンや車の運転だって上手くなっているはずだしなぁ。
 「どうでしょうかねぇ。私は普通だと思ってますけど。ちなみに周囲の人からはクソ真面目と言われてます。」
 先生「じゃあ、グータラじゃないんですね?」
 ・・・って、面と向かって訊かれると自信ないなぁ。なぜか少々凹む私。
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 青空ちゃんを相手に動きの練習をしてみるが、コマンドもハンドシグナルも違う上に、スピードまで違って面食らってしまった。ルーシーがターン(その場で回ること)を1回する間に、青空ちゃんはツイスト(というコマンド)を2回。なんというやる気!そして、なんと健気なことか!
 ルーシーが動いている間、何回か青空ちゃんはダウン(伏せ)で待たされた。そして退屈になったらしい。先生の目が届かないところでジリジリと匍匐前進。気が付いたら「ロール」を練習中のルーシーの横で「私は何をしましょうか?」と、こちらを見上げていた。
*********************************** 授業の前半を見ていた(た)に、ルーシーのストライキについて「何が原因だと思う?」とたずねる。
 (た)によれば「集中力の限界だったんだと思うよ」とのこと。
 以前の教室ではグループレッスンだったので、同じ1時間の授業でも自分が実際に動く時間は20分もなかった。たとえば「ツイテ歩く」を習うとして、まず先生が手本を見せ、3〜5分間各自が練習し、それぞれが先生の前で披露してみせる。それだけで大体10分はかかる。生徒は一クラス5匹程度だから、一回の授業で新しいことを3つか4つくらいを習って終了。できなかった部分は次週までの宿題。
 そういう授業に慣れていたから、事実上プライベートレッスンで1時間も動きっぱなしという状態では、ルーシーにとって、ついていけないのではないか。
 うーん、集中力強化ねぇ。グウタラなのに?
 と、いつの間にか『ルーシーはグウタラだから』で片付けたくなってきちゃった。あ、それがグウタラか?反省。