2歳半前の変化

 先週は(た)が夏休みだったので、全面的にルーシーの世話を任せた。その間、家を少しでも片付けようと考えていたのだが、暑さにへたばってしまい、何一つ手をつけることなく終わってしまった。予想どおりっちゃー、そのとおりなんだけど。
 カレーを作りながら考えた。ルーシー2歳4ヶ月の夏である。先日、出会った飼い主さんに「どんな犬も遅くとも2歳半で性格が決まるものよ」と言われたのだ。・・・あと2ヶ月しかない。決定的な問題はないだろうか?
 自分に甘いと言われそうだが、ド素人の(あ)にしては上出来ではないだろうか?ルーシーは基本的に人が好きだし、犬とも上手くコミュニケーションがとれる。ただし、また予想を裏切られることが多くなった。
 2歳を超えた辺りから、ルーシーの(あ)に対する態度が、また少し変わってきたのだ。それまでは怒られてもヘラヘラして全く反省の色を見せなかったのが、目の前で「怖い」と耳を倒し、ビクビクするような態度をとるようになった。昔は意地でも「怖い」という態度はとらず、反抗心剥きだしの態度を固持していたのに。授業中サボって怒られると、こちらに目を合わさないようにして教室の隅に逃げ込む。時々A先生からも「ルーシー、怒られた後もなんだかオドオドしてますね」と不思議がられた。家で悪さをして怒られたら拗ねる。怒り方は全く変えていないのに、ルーシーの反応が変わってきたのだ。
 オドオドするルーシーなんか、ルーシーじゃないな。怒られても全くこたえず、ガハハと笑っているのがルーシーなのだ。怒ることで性格を歪めることは避けたい。
 (あ)は、普段の声を少し優しくして、メリハリをつけるようにした。そして、小さなことでも指示に従ったら、すかさず褒める。ジメジメした叱り方は避ける。
 先日ルーシーを仰向けに抱っこしようとしたら、案の定、歯を剥いて唸った。普段なら「ノー!」と言ってマズルを掴んで怒るか、「ウ〜言ったら、怖いの来るよ〜」と警告するかなのだが、この日はアプローチを変えてみた。ルーシーの体を離して突き放し「ウ〜言うの?良いよ、じゃ、もうこっち来ないで」と言ってみた。すると、ルーシーは「ゴメンナサイ、ゴメンナサイ」と頭を下げて近寄ってくる。「良いってば、こっち来ないで」と再度体を押しやると、ルーシーは慌てて近寄ってきて、それを何回か繰り返した後に最後には自分から仰向けにゴロリとお腹を見せた。「お母さん、ゴメンナサイ。ね、ね?許して」
 相変わらず、怒られた原因を考えて、今度は失敗しないようにしようと気をつける様子はない。しかし・・・コイツ、こんなにヘタレだったっけ?
 2歳4ヶ月。性格形成の曲がり角ってヤツだろうか?