遊び呆けて三週間ぶりの教室。先生から早い時間が空いてますとの連絡で授業の時間を繰り上げたら、寝ぼけまで加わってボッケボケ〜。どんだけ〜(遅い?)!
 まずは記憶も薄れつつある前回の復習。ハンド・シグナルを極力使わないように心がける。今回やって良く分かったのは、ルーシーが得意とする技(ウィーブ、グルグル、エイト等の回転技)には、ハンド・シグナルは必要なくなった。同じ回転技でも、ワイワイだけは一瞬悩むけど。一方、以前よりは強化されたけれど、まだまだなのがベッグ。バックと間違えることが多い。
 「ルーシー、長くベッグができるようになりましたね。」と先生。「それに、ベッグがスッポンでなくなってきましたね。」以前は、オスワリの状態で首だけニュ〜と伸ばしてスッポンみたいだったから、先生は見る度に大笑いされていた。「私、ルーシーのベッグ好きだったんですよ。なんだか惜しい気がするなぁ。」だって。・・・戻そうか?
 この三週間で「ベリーアップ(死んだフリ)」を強化したけれども、言葉のコマンドはまだ定着していない。ゴロンとロール(方向が違う回転レシーブ)をさせても、ヘソ天状態で一旦停止して、地面からこちらの反応を伺うようになった。ズルである。自分がやっている事が正しいかどうかは分からないが、合っていたら「グッド」と言われるだろうし、間違っていたら、さらに「ゴロン(またはロール)と言われるだろう。ルーシーは、そう考えて、こちらの反応を待っているのだ。ちなみに仰向けになりながら、こちらを見ている時の表情は結構怖い。
 既に覚えた技に似た新しい技を教えると、ルーシーは混乱するようだ。回転レシーブ技もそうだけど、オスワリとベッグとイェーイもそうだ。イェーイは、厳密に言えば、オスワリの状態で片方の前足を地面に付けたまま、もう一方を肉球が見えるまで挙げる技だ。ところが、おやつ欲しさに首が伸びるのか、ベッグをしたまま片手で空中を掻くような姿になってしまう。もっと厳密にやらないとイカンのだろうなぁ。
 こんなアヤフヤな状態なのに、先生は「少しだけ音楽に合わせてみましょう」。
 今回はイントロで静止技がいくつか入る。先生のカウントで8拍(私のカウントでは4拍)ごとに、技を変える。プログラムは以前よりも余裕があるはずなのだが、メタメタである。
 タイミングが合わないのだ。たとえば、8拍でベッグをさせるのは可能だ。だけど8拍のうち1拍目でベッグさせるのは難しい。「立って→バウ」では、こちらは「立って、グッド」「バウ、キープ」を1拍の間に喋らないといけないし。タイミングが重要なので、ここはハンドシグナルを使う。それでも1つが遅れると全部が遅れる。慌てて、繰り返し指示を出しても反応が鈍い。ダメだ、こりゃ〜!
 その上ルーシーは「ゴロンの後はロール」と思いこんでいた。実際のプログラムでは「ゴロン→ロール→ゴロン」なのに、不要なロールまでやってしまう。毎回間に合わないと思うのだが、何故かルーシーは最後は帳尻を合わせる。先生と二人で床に崩れて大笑い。「やっぱルーシーと私は、お笑い街道まっしぐら、ですわ。」と言うと「でも楽しそう。それが一番大切なんですよ。」と先生。
 しかし「脱力系ドッグ・ダンス」だとしても、きちんと踊れなければ芸とは言えない訳で。次の教室まで二週間。ちょっとはマシなものが披露できるように頑張ろう!