できる子は大変

 前回教室に行った時の写真を紹介。撮影した本人同様、なんだかボケボケ。相変わらず、ルーシーは先生に甘えまくり、おやつをねだり倒し、飛びつきチューを炸裂させていた。フシギなのは、さんざん甘えまくった後、ちょっと満足して戻ってくるのだが、その途中で突然思い出して、また先生に飛びついていくこと。傍で見ている人が、このワンコは頭の配線が切れていると思ってもおかしくないなぁ。昔は、これにウレション付きだったもの。そう思えば、これでも成長したってことかなぁ(笑)。


 この日、青空ちゃんは新技「テクテク」を披露してくれた。コマンドを出す先生が後ろに立ち(スタンド)、青空ちゃんは、後ろ足2本で立って先生と一緒に前に向かって歩く。
 スタンド、ジャンプ、ゴロンやロールは、股関節や大腿部の筋肉を使う技だ。特にスタンドは、小型犬には比較的楽にできる技だけど、中型犬以上には負担が大きい。ルーシーにもスタンドとジャンプは教えていない(ジャンプは少し教えたけれど、ほとんど反復横跳び。飛びつきチューのジャンプの方がよほど高い)。青空ちゃんは、股関節には問題がないので、どの技もできるし精度も素晴らしい。
 この日、青空ちゃんの体調は本調子ではなかったらしい。休みの日も訓練をするようにして、生活リズムを変えたところなので、青空ちゃんは疲れが貯まっていたようだ。(あ)には青空ちゃんが頑張っているように見えたが、先生は少し不満げ。「青空!先に行かない!」と厳しい声で注意が飛ぶ。
 人間でもそうだが、体調が優れない時は、普段できることでも、できなくなる。それは、ダンスやディスクやアジだけではなく、排泄や家の中のルールだったりする。この日、青空ちゃんは珍しく排泄に失敗したこともあって、先生は少し厳しい態度をとられていた。
 先生曰く「私が悪いんです。コントロールが行き届いていないということだから。こちらが見ていない時に、青空は(排泄したいという)サインは出していたんでしょうが、それを見逃してました。それでも、やっちゃいけないこと、やらなきゃいけないことは、体調に関わらず、守らせなくては。」
 セラピードッグとしても活躍する青空ちゃんは「できる子」だからということもあって、彼女に対する要求レベルが高い。また彼女自身もそれが分かっているから、体のリズムを順応させて、排泄はなんと一日朝夕2回だけだ。ルーシーと違って、青空ちゃんは失敗を反省するし、飼い主に対して従順で、一生懸命要求に応えようとする子だ。それなのに、体調が悪い時も、基本的な排泄欲求までコントロールしないといけないのか。なんと厳しい世界だろう。できる子は、大変だね、ねぇ?ルーシー。


 ちなみにテクテクの時、青空ちゃんは後ろに反りながら、後ろの先生のコマンドを聞いていた。ワンコとしては、かなり無理な姿勢である。ルーシーは何も技をしていないのに、おやつをもらおうと、先生の前へ。邪魔だっつーの!!それにしても・・・「できる子」はやっぱり大変だ。