なんちゃってハイキング・ドッグ

 果たして「ハイキング・ドッグ」なんてものが存在するのか?とてもじゃないけど、ガイド・ドッグにはなれないし。
 あまりに天気が良いので、午後から謎の山公園へ。芝生の広場は人間で埋まっていた。見れば、ボール遊びをする家族連れだけでなく、ラジコンをする大人やテントを立てている高齢者まで。何なんじゃ、こりゃ〜!? 仕方がないのでハイキング。
 きっかけは、前日の練習会でM先生と話す機会があったからだ。ルーシーのベッグが今ひとつ安定せず、キープできない。先日ルーク君の姿勢の良いベッグを見て、つくづくフシギになった。ルーシーのは、よく「すっぽんベッグ」と笑われるとおり、首を伸ばして手を広げたままだ。だからバランスが悪く安定しないのも理解できるのだが、座った足の部分がグラグラすることがある。大腿部の筋肉は普段の運動で鍛えているはずなのに、どうして座った時にぐらつくのか?M先生曰く「背筋も鍛えた方が良いですよ」とのこと。しかし背筋ってどう鍛えるの?犬にエビ反り運動はムリだし。「一番は水泳ですが、頻繁にできることじゃないですしね。だらだら坂を登るのが良いようですよ。」「股関節に問題のある子や手術をした子のリハビリなんかにも効果的です。」
 謎の山は峰が4つ程続いている。どうやら、うねうねと上がったり下がったりを繰り返し、ようやく頂上にたどり着くらしい。こちら側から上がる場合には、裾にはウッドチップが敷かれているので、途中までは楽だ。ただし、しばらくすると階段が続き、メタボな体にはキツイ。次の峰に登るには、稜線に沿って下りて、また登らないといけない。なんだか損した気分。
 「ハイキングとは、そういうものなの」と(た)。(あ)は貧乏性が過ぎて、ハイキングを楽しめないようだ。一方ルーシーは、度々ルートから外れて草むらの中に入ろうとしたが、注意されると戻ってきたし、ストレスを貯めることなく、終始大笑いしていた。日が陰ってきたのと、(あ)のブーブー文句に耐えられなかったらしく、2つ目の峰で引き返す。う〜む、筋肉痛は必至だな。