練習会


 


なんで瓦礫の山が?なんで飛行機が?・・・って、これじゃ何も分かりませんわな。

 え〜、ルーシーが通うシツケ教室はwi○-dog clubという団体でして、本拠地は東京らしいのですが、青空ちゃん等、各トレーナーさんのワンちゃんは、セラピードッグとして関西で活動する以上は、彼らにも訓練の場所が必要なので、日本レスキュー○ッグ協会の施設を借りているのだそうです。
 この施設は、一見、工事現場の資材置き場か産廃の不法投棄場所みたいで殺伐としています。敷地の端にアジ用具が置かれていて、ようやく区別がつく程度。レスキュー協会による訓練の模様は、稀にテレビでも紹介されていますが、レスキューの訓練では、人間が瓦礫の中に隠れるという大変危険なものです。たゆまぬ訓練で、人の命を助けてくれているのですね。間違っても、よい子はマネしないように。
 伊丹空港の側でして、わずかに川を隔てた向こう側が滑走路というロケーションです。という訳で、練習中も轟音と共に飛行機が土手っ腹を見せて飛んでました。なかなかのスペクタクルです。そういや(あ)も若い頃、飛行機の土手っ腹を見に行ったことを思い出したのですが、あれはどうも反対側だったようです。この日はなぜかマサラ系の方がゾロゾロと、民族衣装にコートを羽織って川の土手を歩いておられました。飛行機を見て故郷を想うのか?それともデートか?それは分かりませんが。
 練習会は一日を通じて行われました。目的は「いつもと違う場所で、我が犬をコントロールできるかどうかを見る」ためだそうです。従って、ベーシックの復習から始めて、ある程度、環境に慣れたところでダンスの練習と相成りました。
 ルーシーは元来大きな音を怖がらない方ですが、他のワンちゃんもパニックを起こしている様子はありませんでした。ディスクやアジと違うのは、参加するワンちゃんが、手のひらサイズから洗濯機サイズまで揃っていますし、ミックスの子も参加できます。大型犬も小型犬も自分のサイズに合った演技内容ができますし、年齢に合わせてムリをしないで運動できることが良いところです。
 ルーシーはどちらかというと、慣れた場所や慣れた場所に似た場所の方が、コントロールできないです。だから、全く新しい環境だと従順になってしまうので、飼い主は大変気持ち悪い思いをする訳です。A先生は「今日のルーシーは集中してますねぇ」と感心してくれましたけれど、そういう訳なので、今回の様子はコントロールできているかどうかの指標にはならないはずです。
 動画で(あ)が思わず「できた!」と最後に叫んでいますが、それはルーシーのことではなく、自分自身のことですから(笑)。一応、観客に見せる想定で演技を作っていますが、どーも(あ)は自分の回転方向を間違えて、観客にお尻を見せてしまうんですな。先生に度々注意を受けています。ルーシー?ま、気分次第ですね。
 動画で見ると、本当にルーシーの演技は小さい。スピード感、ダイナミックさ共に欠けていて、こんなんでダンスと言えるのか甚だ疑問です。小学生の夏休みのラジオ体操みたいなもんです。
 それでも60分強の時間中、ルーシーは休憩せずに動き続けました。ただし周囲で先生や他のトレーナーさんが何か仰るたびに「何?褒めてくれるの?」と視線を送り、その度、こちらはルーシーを再度集中させなければなりません。ルーシーの集中は、薄い氷のように本当に壊れやすく、直ぐに溶けてなくなってしまいます。情けないことに、こちらもグイグイ集中させる術は、今のところ「ご飯を減らして、美味しいおやつを用意する」くらいしかありません。しかたがないから、ウェストポーチの口をこれ見よがしに「パカッ」と開けたりするくらい?
 もっと大きく踊れたら良いなぁ。もっとスピード感のあるダンスができたら良いなぁ。上を見ればキリがないけれど、少しずつ頑張ろうと想っています。