不器用ですから

 さてさて、新技クロスの練習である。梅雨なので、家の中で練習できるのはありがたいねぇ。ラージサークルなんかだと、ちょっとムリだけど、伏せして動かずだからねぇ。半畳のスペースがあれば、練習できるもんね。
 それなのに、元来足を触られるのが嫌いなルーシーは、伏せたままジリジリと下がってしまう。「キープ!」と声をかけてガマンさせる。なんだか口を尖らせているように見えるのは気のせい?
 こちらがルーシーの左足を固定させて、右足をつまみ上げて左足の上に。乗せた瞬間に「クロス」と声をかけ、褒めるのを繰り返す。左足の固定までは文句がないが、右足をつまみ上げると、なぜか顔を背けてしまう。なんでや!!
 それでも何回かやっていると、こちらは足をつまみ上げるだけだと気づいた模様。足が濡れたり、足を拭かれる訳ではないから、そう怖くなくなってきた。気持ちに余裕ができてきたところで、ルーシーは「一体、お母さんは何をやってるの?早くおやつちょうだいよ。」とイライラしてきたらしい。そこで右足をちょこちょことくすぐってやると・・・動かした!
 右足を前に(爆)!前に進んでどうする!
 「惜しい!」と声をかけると、固定していた左足を持ち上げて、さらに前に。・・・違うっつーの。
 まぁ、初めは左足を固定した段階で、ゴロリンとひっくり返ってたのだから、そのことを考えたら進歩かな?今では、ルーシーの左足を固定すべく添えた(あ)の手に、右足を乗せて左足を引き抜くところまで学習した(笑)。・・・やっぱ違うっつーの!
 おかげで、こちらの両腕はひっかき傷だらけである。お父さん、狼爪は切ったのかい?引っかかれて、痛いよ〜!
 A先生曰く、クロスはワンちゃんによって修得にかかる時間が大幅に違うそうだ。M先生のアジル君は、わずか2,3日で覚えたそうだが、青空ちゃんは2週間近くかかったらしい。
 「青空ちゃんで2週間だったら、ルーシーだったら1ヶ月以上かかるかも」と言うと、先生も「そうですね〜、(足が短いから)ムリかもしれないし」。なんだか望み薄である。
 大体クロスは、足の長い子がスッと前足を組む優雅さがウリではないか。短足のルーシーが苦労して覚えたとしても「らしくねぇ〜」と言われるんじゃないかな?
 そこのとこは甚だ疑問だが、依然ルーシーの持ち技は少ない。少しでも前に進むように頑張ってみるか。