新技?

 土曜日は久々の教室。2週間をかけてクリープとクロスを練習したものの、完成まではまだ遠い。クリープはまだマシだと思う。ルーシー自身が何をしないといけないかが分かってきたからだ。一方クロスについては、まだまだ理解できていないので、どうしたら良いものか、困ってしまった。
 クロスは伏せの状態から、コマンドで前足を組むというもの。伏せの状態をキープさせ、一方の前足を手で押さえて固定し、もう片方の足をその足に乗せさせる。ところが上手く重なり合わない。実は(あ)はルーシーの足を固定する際、できるだけ重ねやすい位置に引っ張っている。これ自体はズルだけど、元よりルーシーは足を触られるのがイヤだから、できるだけ早く成功させて、褒めて、ご褒美をあげて、技に対して良いイメージを与えたいのだ。     
 これまでの練習で、動かせる足を(あ)の手に乗せるところまで理解したようだ。ただし、自分の足を重ねて組むところまでは理解できていない。足を組んだ状態が正しいと、本人が見て理解できれば良いのだが、ルーシーは「嫌なことをされている自分の足」を見ようとしない。どうやって犬に正しい足の位置を認識させたら良いのかを訊いたが、先生はそんなアホ犬に出会ったことがないから、悩んでしまった。(でも調べて後日教えてもらえると思う)
 とどのつまり、ルーシーがこれまでに覚えたのは、クロスではなく「三つ指をつく」である。最悪クロスの代わりに「三つ指」技を披露するか。それもルーシーらしくて良いかもしれない。(技の練習を始めた時点では、前足を捕まれた段階で、ルーシーはバランスを崩してゴロンと横になってしまっていたから、それを考えたら、三つ指だったとしても随分進歩したように思う)
 クリープは、(あ)の視線が自分のお尻に注がれていることをルーシーが感じ取れると、上手くいく。向かい合ってクリープをさせる場合はOKだが、ツイテの状態でクリープをさせるとお尻が浮いてしまう。もっと練習しなくちゃダメだな。
 これまで全体の構成を後回しにして、個々の技を少しずつ練習してきた。クリープもクロスも、ルーシーにとっては新しい技で、これを覚えさせて構成の中に組み入れたいと先生は考えている。構成を後回しにしているのは、この曲のクライマックスがどこなのかが、先生にも(あ)にも正直分からないからだ。通常、曲のクライマックスで、その犬が最も得意とする技、または一番見せたい技を入れることになるが、曲のクライマックスがどこかも、ルーシーがとりたてて得意とする技もないから、先生も悩んでいるようだ。この日も先生はCDプレーヤーの前で考える人になってしまった。スイマセンねぇ。


 いつまでもウダウダと進歩のない我らではあるが、朗報をひとつ。
 隣町のボーダー、オレオ君が、ドッグダンスを始めるそうです!ヒュ〜ヒュ〜!!

 この日、見学に来られ、翌日に体験授業を受けて決められたそうだ。我らの授業は何の参考にもならなかったはずだが(それどころか、ダンスのイメージを崩壊させたかもしれないが)、飼い主のちょびさんは、やる気満々である。ま、私ら後ろから付いていきますんで、よろしくね〜(笑)。