ジャンジャン、バリバリ、放出中

 最近、比較的涼しい日でも、ルーシーは遊びの途中でハァハァ言いながら、伏せて休むことが多くなった。身体を触ると、まだまだアンダーコートが残っている。こりゃ暑いわなぁ。という訳で、先週は水〜金曜日の三日をかけてファー○ネーターをかけまくった。
 それまでは、毎日ブラッシングをして死毛を取り除き、一週間に1,2回ファー○ネーターをかけていた。皮膚を傷つけたくなかったから、ファー○ネーターの回数を制限していたのだ。ところが、夏本番直前になっても、まだまだ毛は密集しているではないか。これでは、真夏にウール100%のセーターを着込んでいるのと同じだ。おまけに耳の中にまで毛が生えて、白人のおじいさんみたいになってきた。これじゃ夏は越せないぞ---。
 本人はファー○ネーターを嫌がって、伏せて身体を小さくしながら唸る。こちらは覚悟が出来ているから、ルーシーの身体をがっちりホールドして、ジャンジャン、バリバリと毛を取り除く。普段はやらないモミアゲや首筋(ここは特に毛の厚みがハンパじゃないですわ)尻尾の付け根までジャンジャン、バリバリ。
 出るわ、出るわ。細かいアンダーコートが抜けて、モワモワの煙のようである。顔にくっついて、非常に痒い。うっかり口を開けると、毛が入ってしまう。目にも入りそうになった毛を取り除いて、ふとルーシーを見ると、黒いベールを被ったようになっていた。ブレーズも目も隠れてしまった。抜けたアンダーコートがルーシーの顔にもついて、本人も前が見えない様子。それでもヘラヘラ笑っているのは、異様な光景だが、本人としては、手も足も出ない状態だからだろう?ま、そんなこんなでスーパーのレジ袋(大)1個が一杯になるまで、アンダーコートを取り除いた。
 それなのに、誰も「ルーシー、痩せた?」「ルーシー、ほっそりしたね」とは言ってくれないのだ(泣)。
 (た)に至っては、事情を知っているくせに、週末にブラッシングをした後
 「いつも通りに抜けますけど」
 「何事もなかったかのように抜けますけど」と言うではないか。

 オマエの毛根細胞は、どうなってるの!!お父さんにあげなさい!!
 今、毛を生やしてもムダなの!むだ毛なの!冬まで待ちなさい!

 悪態をつきながら、週が明けてもジャンジャン、バリバリ。お腹側は手を付けていないが、抜けた毛の量から言えば、セーター一枚くらいは脱いだ勘定になると思う。
 今朝は、散歩の途中でアンディ君とママさんに出会ったので、期待でドキドキしながら「ルーシー、小さくなりましたか?」と訊いたところ、ママさんは「・・・あんまり変わらないと思うけど」との答え(号泣)。
 おそらく(あ)の泣きそうな顔を見て、優しいママさんは同情されたのだと思う。ルーシーのお尻辺りを触って「あ、スゴイ。少なくなってる!」だって。
 早くもレジ袋(大)二つ目は、半分まで抜け毛で埋まってしまっている。このレジ袋が一杯になるまで毛を取り除き、それでもダメなら、ルーシーを完全脱毛に送り込もうかと思っている。