腰が引ける我ら

 昨日はドッグダンスの講習会。ダンスをしているワンちゃんと飼い主さんが対象で、頭数は10頭程度に限られていた。午前中が座学で、午後が実技。最後に一匹ずつ発表会。
 座学では、曲選びから構成のポイントについて説明。曲選びについては、簡単に言えば「テンポがワンコに合っていて、メリハリがある曲を選びましょう」。一方、(あ)には常々「なぜダンスの曲は3分以内なのか」が疑問だった。ルーシーはともかく(無理だからね)、先生達の演技も3分を超えることは少ない。前回の競技会でも、スーパークラスのダンスの条件は2分半までだった。講師曰く「3分を超えると、見ている方が飽きる。1分半から3分が目安」という。なるほどね〜。でも3分以内に終わる曲は、少ないんだよなぁ。
 次に課題曲に合わせて、各人、構成を立てる。曲を聴いてみても、全くピンと来ない。テンポも違えば、曲調も違う。ボーカルの声がくぐもっていて、歌詞も分からない。メロディーも、イントロからサビの前までの1分間なので、盛り上がりがない。何よりも難題は、お笑いの要素がない。・・・意気消沈。
 自分たちで構成を考える。周囲の飼い主さんは、やる気満々だ。周囲の先生達に質問しながら、積極的に構成をつくっていく。その姿を見れば見るほど、こちらは腰が引けてしまった。
 ルーシーは、例により車の中で騒ぎまくっていたので、午後は眠くてしょうがないはずだ。反応はいつも以上に遅い。だからスタートは、4拍遅らせてバウからアラウンドへ。こう考えていくと、どこかで見たような(前にやったことのあるような)構成になってしまう。せっかく担当以外の先生(O先生)にも見てもらえるチャンスだから、いつもと違うことをしてみたい気がする。・・・だけど、1分間踊らせることの方が重要かな?悩んだ挙げ句、無難な構成だが1分間踊らせるものを採ることにした。
 構成では、疲れてテンションが下がりそうな部分に、得意な技「くるん」を入れ、次にリアバックにつなぐ。これで補強したつもりだったが、思惑通りにいかない。「くるん」のコマンドへの反応が遅いのに気が付いたO先生が、すかさず「動機が下がっています。これだけ練習しましょう。」「ハンドシグナルを、はっきりと出しましょう」と非常にピンポイント&的を射たアドバイス
 また、O先生はリアバックをご覧になって「他の動きに比べて、リアバックがやたらと速いです。一回一回待たせてコントロールしましょう。」ルーシーの場合、得意な技と不得意な技のスピードが大幅に違う。リアバックについては、今までは、一旦、鼻面でタッチさせてから下がらせて、速度を調節してきた。あまりに速すぎるので、「待て」では間に合わない。それに手の中にはトリーツが入っているので、タッチの動機付けが簡単だった。だが、そうなると、こちらが前傾姿勢になってしまう。A先生と同じ事を指摘されてしまった。また強化練習しないとダメかなぁ。
 発表の本番では、練習しすぎで自爆。ルーシーは疲れて寝ぼけていた上に、練習時の騒音が消えて急にシーンとなったため、警戒して挙動不審。安全パイで構成をつくったはずが、くるんで失速。やっぱ、思惑どおりにいかないなぁ。
 他のワンちゃんは、それぞれに決め技があって、それを活かす構成をつくっていた。ルーク君&ママは、最後まで攻めの姿勢を忘れず、高度な技が入った構成で勝負していたし。まぁ、自分自身を見つめ直す良いチャンスだった。ちなみに、この日、堺市の最高気温は35℃だったそうだ。
ルーク君

ルーシー

そして、授業中の退屈組