歌謡曲世代?

 金曜日の夜、ルーシーとリビングでひっくり返っていた。見るともなしにテレビを見ていると、阿○悠氏に関するドラマをやっていた。番組では、彼が作詞家以外にも、番組製作に大きな役割を果たすようになった経緯に加え、花の中三○リオやピンク○ディー等、アイドル(「アイドル」と呼ぶようにしたのも、彼らしい)などにも触れていて、歌謡曲世代の(あ)としては、非常に懐かしく、結局最後まで見てしまった。
 個人的には、山口○恵の曲が聴けたのが嬉しかったし、弟がしつこいくらい踊っていた「ピンポン○ン体操」や「ウルトラ○ン・タロウ」の曲が、氏の作品であると知り、大変驚いた。こういう子供番組のテーマ曲だって、歌詞はあるもんなぁ。歌詞がある限りは、作詞家が要るワケで。今更ながら当たり前のことに気が付いた。
 ルーシーは、音楽が好きだ。ハードロック等で男の人がシャウトするのは怖いようだけど、(あ)が音楽番組を見ていると、側に寝てウツラウツラとまどろんでいる。基本的にルーシーは、テレビ画面を見ることはない。ボーダーの中には、テニスの試合放映を食い入るように見つめる子もいると聞くが、いつの頃からか、ルーシーは、画面に興味がなくなってしまったようだ。
 ルーシーには身体を撫でてもらう方が重要であり、飼い主がテレビを見ている限りは、そこから動かないと知っている。飼い主の注意が自分に全く向いていない場合には、わざと身体をくっつけて「お腹なでて〜」とヘソ天姿勢をとったり、怒られるのを承知でカーテンに噛みつくマネをしたり。この日も(あ)は、毛むくじゃらの首筋を揉んでやっていた。ピン○ンパン体操に合わせて鼻歌を歌うと「アンタも好きねぇ」的な視線をチラリと送った後、目を閉じた。
 さまざまな歌謡曲が流れる中、ルーシーが反応したのは、ピンク○ディーでも山口○恵でもなかった。「白い蝶のサンバ」という曲。突然起きあがって耳を立て、一生懸命画面を見つめていた。(あ)自身が聞いた記憶がない曲だったので、ビックリしてしまった。
 後で(た)に、そのことを話したら「『あなたに抱かれて、私は蝶になる〜』って曲?」と、直ぐに歌ってみせた。確かに(あ)の世代ではないけれど、(た)の世代でもないんじゃないの?年齢をごまかしてるのか?それにしても、なんでルーシーが反応するの?(た)は、満足げに「やっぱりルーシーはお父さんと同じ(音楽の趣味?それとも年齢?)だなぁ」とうなづいていたけど。
 ちなみに、その曲は↓ 

 何回聞いても「サンバ」じゃないと思うけど。

 (あ)がこの文を書いている間、テレビでアンドレア・ボ○チェリの東京でのライブをやっているが、ルーシーはヘソ天で寝ている。
       ↓
 文を書き上げてyo○tubeのデータを貼り付けた。テレビを消して、試験的に画像データを再生してみた。すると、ルーシーは起きあがりヘラヘラとこちらを見上げて笑った。本当に、この曲が好きなのかもしれない。一体、何が良いの?お母さんに教えてよ。