うらぼん、ぼん


 今年も、この日がやって来た。T動物霊園の盂蘭盆大法要。イベントの一部として、ルーシーと(あ)の師匠であるA先生と青空ちゃんが、M先生とアジル君、フィーユちゃんと一緒に、毎年セラピーとドッグダンスのお仕事をしている。昨年は冷風機&特大扇風機をフル回転させていたが、うだるような暑さ。今年は、涼しかったけれど、たびたび土砂降りに遭う。お仕事とはいえ、本当に大変だ。
 A先生は、常々「一番ドッグセラピーを必要としている人たちだ」と仰る。大切な家族を失った人たちが集まっている。犬にも人間にも大変だけれど、セラピーをすることで、少しでも辛い気持ちが和らげば、と仰っていた。



 青空ちゃんは、ダンス中に遠雷でも聞いたのかな?いつも以上に動きが速くて、シャッターが追いつかない(泣)。おまけに雨雲が広がると暗くなって、写真が真っ暗。


 アジル君、白いところが多いのと身体が大きいから、まだ写真はマシ。アジル君の「イナバウアー」、みんな大笑い。


 お気楽ワンコのルーシーは、ナッツちゃんや麦ちゃんのママさんに甘えまくって、ウキウキ。観客席にいる間、A先生の声を聞きつけてワンワン。お仕事を頑張ってる青空ちゃん達とは対照的に、バカ犬ぶりを余すところなく披露し、飼い主は冷や汗をかいた。
 それでも、周囲の人たちの目は非常に優しい。ダンスが終わった後、犬とのふれあいの時間があり、アジル君、青空ちゃん、フィーユちゃんを囲んで、10名ほどの人が集まっていた。ある中年の女性が、愛しそうにアジル君とフィーユちゃんを撫でた後「また来年、来るからね。元気でね」と声をかけて去って行かれた。M先生が「ハイ、是非。来年、また来ますから」と応えておられた。こういう時、暑さや雨の中での頑張りが報われるんだろうな。