毎回毎回

 土曜日はシツケ教室。最近、先生から嵐のようなダメ出しを受けて、気分はウツウツ〜。前のダンスでは、こんなにダメ出しを受けなかったから、出来がそんなに悪いのかと気になる。毎回ダンナに「どうだった?やっぱダメか?」と聞くと「いや、ダンスにはなってるよ」と軽く答えられる。「しまった、訊く相手が悪い。コイツは、ルーシーには超甘いんだった。」と毎回思う。でも毎回気になって訊いてしまう。
 問題が、ひとつクリアしたかと思うと、別の問題が浮上する。「バック→ターンバック」のターンの部分が弱いと言われ、強化したのだけど、やはりルーシーは、足元を気にしてコマンド直後に回転しない。コマンドに即座に従わないと格好がつかない。まだまだ強化が必要かと相談すると、先生は「少なくとも、頭が180°回っているから大丈夫ですよ」とのこと。
 「それよりも」それ、来たぞ。「二回目のターンバックがあまり下がってないです。」そうなんだよな〜。早く手元に来て、おやつをもらおうと思ってるから、いくら指示を繰り返しても下がろうとしないのだ。
 相変わらず、ラージサークルは小さい(同じ問題)。ぞうきんはスタートの反応が悪い(テンション↓)。ベリーアップ(死んだフリ)は、なぜかゴロリンと回転してしまうし(訳分からん)。
 あ〜、たたき直さなイカンとこだらけじゃん!!
 こちらのイライラが伝わるのか、ルーシーも最後はサボリ気味。特に好きな動作の後にする技は、反応が遅い。 
 「もっともっと細かく褒めて」「コマンドに従わない時は、叱りモードで」と先生。コマンド出して、OKだったら褒めて、必要がある場合にはマテをかけて、従わなかったら叱りモード?そんな余裕が、私のどこにあるっちゅーねん!!
 そうなんだよね。毎回のことながら、自分がイヤになる。ダンスを始めて随分経つというのに、なんでこんなに余裕がないんだろう?
 考えると、本当にダンスって地味な作業の積み重ねだ。ステージに上がって注目を浴びるのは、せいぜい2、3分。そのためにかかる時間や労力を考えると、敬遠する人が多いのもうなづける。また、フリスビーやアジリティと決定的に違う。犬自身にとっても、本能的にやりたい事ではない。だから「私、やらされてます」的な顔をすることが多い。
 そして、練習で完璧に仕上げられたとしても、本番での犬の状態は予測不可能。だから上手くできた時は最高に嬉しいし、次もそんな瞬間が来れば良いなと思う。だけど、それまでの道のりは・・・ハンドラーにとっても、犬にとってもキツイ。これまた、毎回分かっていることなんだけどなぁ。