なんちゃって読書キャンペーン

 コーギーのクッキー君のママさんは、地域の小学校で読み聞かせのボランティアや、ご自宅で図書の貸し出しをされている。何年も地域の子供達と接してこられて、彼らの様子が変化してきたのが良く分かるそうだ。
 まず、子供達全体の数が減った。以前は、生徒達をグループに分けて、同じ話を何回も読まなければならなかったが、今では1回で充分だという。また、子供達が本に対して興味を持たなくなってきたという。情報が氾濫する社会では、受け手側が、受け取り易い、受け取りたい情報を選ぶ。見たくない、聞きたくない、読みたくないものを切り捨てる。それは、大人であろうが子供であろうが、同じ事だ。昨今ゲームやTVなどの影響なのかもしれないが、挿絵の少ない本だけでなく、視覚化されていない物は敬遠される。
 次に、子供達の理解力が低下しているという。何年か前に、ある学年の子供達に読み聞かせた本は、現在の同じ学年には理解できないことがあるという。言語能力の問題なのか、想像力が不足しているからか。いずれにしても、本を読むということは両方に関わる。そして両方を高めるためには、子供達自身が自主的に本を手に取り、興味を持ち続けさせなければならない。
 昔は、学年別に課題図書なるものがあって、本を読むことが半ば義務化されていた。夏休みには、金色のシールが貼られた課題図書が本屋で平積みされ、感想文の宿題が出された。学校の図書室では、読書マラソンが行われ、何冊以上を読破したら、賞品が出るという(賞品は、手作りのしおりだったかな?)。大人達は知恵を絞って、本を読ませる方策を考えたのだろうが、これには今でも違和感がある。誰かにお尻を叩かれるのは、本を読む楽しみを逆に奪ってしまう気がする。
 で、ネットで面白い記事を見つけたので紹介したい↓

************************************************************

 英国ブライトンの小学校で、あるボーダーコリーが、子供達の読書奨励に一役買っている。
 飼い主は、言語修得の教師で、自分のペットであるトムについて、お話を書き、写真を撮り、小冊子を作成している。学校にトムを連れて行き、子供達に会わせる。トムを子供達に会わせることで、お話がもっと意味を持つようになり、子供達が興味を持ち続け、読書に対する意欲を維持できるようになるという。
 ブライトン市役所によれば、この小学校は、読み書きの学習に問題がある子供達に関して、多大な努力をしているという。
 小学校は、ブライトン市の児童・少年言語習得サポートサービスの支援を受けている。市としては、子供達が学校にいる時間を最大限活用することを望んでいることから、彼らは、授業以外に助けを必要とする子供達に対して、斬新かつ素晴らしい方法で手助けをしているという。
 トムに関する小冊子は、教育ソフトウェアを利用して、コンピューター化されているという。
 
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/england/sussex/7831881.stm
↑なんだか写真のボーも嬉しそうなのは気のせい?

************************************************************

クッキー君のママさん、クッキーについて本を書きませんか?クッキー君は、題材として充分に魅力的だと思うんですけど(笑)。