余裕が大事

 土曜日は「教室に行って絶対練習するゾ」と心に決めていたのに、うっかり時間を間違えてしまった。昼寝中だったルーシーをたたき起こして慌てて向かうも、当然到着が遅れ、先生に迷惑をかけてしまった。休憩する時間も惜しんで踊る。
 こちらは焦っているから、ハンドシグナルは出ても声の指示が出てこない。口から出てきた指示は「ツイテ」が「バック」になったりする(泣)。それでもルーシーが正しく動くから、喜んで良いのか、ムカツクべきなのか。それすら悩んでいるヒマがなかった。
 「ルーシーは、もう(動きを)覚えちゃってますね。」と先生。「私も、この曲は半分歌えるようになりました」だって。ということは、覚えてないのは私だけ(汗)?
 先週練習するうちに発生した問題について、訊いてみる。ツイテの位置から後ろに一緒に下がる時、ルーシーの後ろ半身が開いてしまって、真っ直ぐに下がることができない。先生曰く「おそらく、足の筋力が左右で違うからではないか」とのこと。こちらが大きく手を横に伸ばしてフードをちらつかせることにする。
 依然「ぞうきん」からの連続動作が問題。ルーシーは、こちらがまだ指示を出していないのに、次の動作をしてしまう。一回一回「マテ」をかけるのだが、こちらの口が回らない。加えて、褒めている余裕がない。おまけに、途中でフードを渡して動機付けをしようとすると、ルーシーの動きが止まってしまう。ここでは音楽の面から考えても、動きが止まっては見苦しい。おまけにタイミングをきちんと合わせないと効果が薄れる。何回やっても上手くいかない。むむむぅぅぅ〜。
 それに疲れてきて、ルーシーの指示に対する反応が鈍くなってくると、無意識のうちに、こちらの声が大きくなっていたようだ。先生が「ルーシーが怖がってます」と指摘。必死になると褒める余裕がなくなり、声が大きくなってしまう。ルーシーにしたら、怒られている気分なのだろう。マズイ、これはヒジョーにマズイ。
 対照的に良かったのは「オシリ」と「ラージサークル」。「間違えても、客席側にお尻を向けないようにしないと」と、初めは考えたけど、今は「んんん?お尻を向けて動いても、それはそれで面白いかも」とも思う(笑)。一方、ラージサークルは大きくなってきたけれど、実際の舞台に立ったら、絶対小さくなってしまうだろう。もっと動機付けをして大きく回るようにしないと。
 先生曰く「今日は、Iさんの方が、アクションが大きいですね」と笑う。ルーシーばかり見ていたので、自分の動きについては全く考えてなかった。自分に余裕があるかないかで、随分と違いが出てしまうようだ。気を付けよう。