インド人もビックリ2〜音楽

 今回のドッグダンスの音楽は、インド映画のテーマ曲。股関節形成不全のルーシーには、ジャンプやスタンディングの大技は無理だ。「じゃあ、大技が入らずに成立する人間のダンスは何だろう?」と考えた。フィギュア・スケートのアイスダンス(最初に除外されたけど)、社交ダンス、そしてボリウッド映画のダンスが思い浮かんだ。
 社交ダンスについては、昨年ルンバを踊った。「ルーシーのイメージに合った選択肢は、ボリウッドかなぁ?」と漠然と考えて音楽を探していた。
 かといってボリウッド映画の音楽で使えそうな物を見つけるのは難しかった。総じてテンポが速すぎるし、曲の長さは平均で6〜7分もある。歌詞が全く分からないし、突然バイクの激しいマフラー音が入ったりする。ワケが分からん。「こりゃ〜無理だなぁ」とアキラメかけていた。
 ところが、ある日、近所のTS○TAYAでCDを発見。「インドカレー屋のBGM」というタイトル(笑)。その中の一曲”Honthon Pe Aisi Baat”が個人的に気に入った。

 この曲は60年代の映画なのだ。踊るマ○ラジャ世代の映画よりもテンポがゆっくり。
 それでもルーシーが踊るには、テンポが少し速い。曲の長さも4分以上もあるし、途中で切らないといけない(すごくイヤだけど)。A先生は、ルーシーのダンスに関しては「短い方が良いですよ」と仰っていたし、これまでにも速いテンポの曲は即却下されている。今回も却下されるだろうなぁ。
 ダメモトで他の候補曲3曲と一緒に聴いてもらった。「どこから、こんな曲を探して来たんですか?」と大笑い。そして意外にも「私、コレが気に入りました。これにしましょう」とのこと。珍しく先生の方が乗り気(爆)。
 曲が決まって困ったのは、歌詞が全く分からないこと。ネットで探しまくって、アルファベットで表記されたものを発見したが、英語の翻訳さえも付いていない。何回も音楽を聴き、なんとかカタカナでフリガナを付けるのが精一杯。ここまででガックリ疲れてしまった。
 歌詞を持って、近所のインド料理屋に行き、現地出身のウェイターさんに見せたところ
「ナンデスカ、コレ?」
 ウカツだった。インドの言語は、ヒンディー語タミル語ウルドゥー語などなど山ほどある。宗教上、教育上の理由があって、日本のように共通語が100%理解される訳ではない。もちろん、国内で使われている文字はアルファベットじゃないのだ。しょうがないから、(あ)がその場で歌うことに(爆)。なんでこうなるねん?!
「あ〜、ココハ『愛してる』って言ってくれなきゃ死んじゃうよ、デスネ」
「だから『愛してる』って言ってるじゃないか、デスネ」
 現地出身のウェイターさんが説明してくれたところでは、どうやら恋人同士の会話らしい。我ながら妙な異文化コミュニケーションである。それでも、80%以上は「ワカリマセン」トホホ〜。
 時間が経過するうちに、先生は「ホトメヘシバ〜♪」と鼻歌を歌うようになった。そして「もう私、半分以上を歌えます」。私らのダンスじゃなくて、先生の歌が上手くなってどうすんねん!
 という訳で、音楽選びについては、今回は特別に記憶に残る経験になった。2008年度のアカデミー賞にはインド映画「スラ○ドッグ・ミリオネア」がノミネートされ、音楽賞を受賞。ついでy○utubeでは"Jai Ho"ダンスとして、沢山の動画がアップされるようになったし、ボリロビクスなる物もあるらしい(ピーママさん、チェケラッ!)。そう言う意味では、はからずも私らは先端を行ってしまいました(爆)。

 ↑動画で見ると、全然「踊るマ○ラジャ」じゃなかったね(笑)。

あ、それから。アン&ルデ、オレオ、ルーク、青空、アジル、マイル(敬称略)の動画をupしようと思ったんだけど、サイズが大きいらしくて加工しないといけないらしいのです。もう少し待って下さいね。