インド人もビックリ1〜衣装

(あ)は、いつまで経っても緊張癖が抜けない。お友達の飼い主さんにグチを聞いていただいたところ「いっそのこと、ルーシー母さんと分からない格好で出たら?」とアドバイスをいただき、その時は「着ぐるみとか?」と冗談で返していた。
ダンスの上手・下手は、この際どうでも良い。私は、ルーシーと一緒に作業することを、心から楽しみたいだけなのだ。そりゃ失敗よりは成功した方が良いけどさ。元々、大した内容じゃない訳だし〜。
 せっかく今回のダンスは面白いテーマだから、せめてそれだけでも笑いをとりたい(←結局そこかい!)ルーシーに衣装を着せて客席から「可愛い〜!」と声が上がれば、見て下さる方が笑顔になれば、御の字じゃないか。
それに、ルーシーは普段から汚れ避けのためにTシャツを着ている。知り合いの飼い主さんは、そのことをみんな知っている。ダンスの本番で、(あ)だけ衣装を着ていたら、自分だけ非常に目立つし、まるで飼い主だけノリノリみたいだ。なんとかルーシーの衣装を調達しないと。
 そう思って、ネットで犬の衣装を探しまくった。ところが、インド風の衣装が全く見あたらない。前回衣装制作をお願いしたリーフ・ママさんに、今回もお願いしても良いのだけれど、この時期は非常に忙しいはずだし、なにしろ時間がない。しかたがないので、自分で作る決心をした。
 裁縫は、(あ)の数ある苦手分野の中で5本の指に入るだろう。それなのに、必要に迫られてコレに手を出すとは・・・。家庭科の実習をマジメにやっときゃ良かったよ。トホホ。
とはいえ我が家にミシンはない。犬の服に関する本もない。しかたがないから、一番サイズが合う服を選び、それを元に、書類用の固形蛍光マーカーをチャコの代用品として、不要の風呂敷を使って型紙をとる。手縫いをしながら泣きそうになる。番組「プロ○ェクト・ランウェイ」でテ○ム・ガンのセリフ ”Work it out!”(かたちにしよう!)を思い出し自分を励ます。ニ○ナ・ガルシアの厳しいコメントがコワイ・・・なんちゃって。
 完成した衣装を(た)に見せたところ、開口一番のセリフが
「・・・ゼ○ジー北京?」
普段やらない作業で妙なところが筋肉痛になるなど、ヘロヘロ状態の(あ)は、思わず
「それを言うなら、『レッド・スネ○ク・カモン』だろ!」
とツッこんでしまった。
 「これ、踊ってる途中でバラバラにならないよね。」と(た)。
 「さぁ、知らん。そうなったら、なったで笑いがとれる」と、(あ)は開き直る。
やれやれ、運転にしろ裁縫にしろ、犬のことで苦手分野に手を出さざるを得ないとは。いろんな意味で犬に鍛えられている気がするよ(笑)。