夏の風物詩?

 先週末、自治会の回覧が回ってきた。この時期の回覧は騒音に関するものが多い。窓を開け放つ季節だから、冬は気にならないものでも夏になったら気になるのかも。若干心当たりのある(あ)は「ひゃ〜、ウチかしら?」と毎回思う。かなり心臓に宜しくない夏の風物詩である。
 ルーシーは、犬としては吠える方ではないのだが、鳴き声が甲高く頭がキ〜ンとする。低い声なら通らないかもしれないけど、飼い主にとっても騒音だから、関係のないご近所の方には騒音以外の何物でもないだろう。
 ただ昨年と違って、今回の回覧は「演奏、その他」とあり「ペット」や「犬」とは書いていなかった。そして「午後8時以降は、演奏やオーディオ等は控えてください」。
 気の弱い(あ)は、一方で原因は「ウチじゃないみたいだ」と思いながら、でもウチである可能性は捨てきれないと思った。
 そこで、一番近い役員さんに訊いてみた。子犬の頃からルーシーを可愛がって下さる方だ。ちなみにご自身も犬を飼われているが、このワンちゃんは非常におとなしくて「年に一度鳴き声を聞くかどうか」らしい。
 役員さん曰く「アレは、(ルーシーや他のワンちゃんのこと)違うと思うよ。だって、そんなこと言ったら、犬なんか飼えないよ」
 でも、ルーシーの声は高くて通るから・・・
 「ルーシーちゃんの声は、聞こえないけどね。お隣さんのピアノと弾き語りは聞こえるけど(笑)。」 
 あぁ、そうですか。(Aさんは優しいから、そう言ってくれてるのかも)
「吠えるったって、犬は四六時中吠えている訳じゃないしね。それに、この世の中、どれだけの人が犬を飼っていると思うの。」
 まぁ、そうなんですけど。
「そんなこと言うなら、私のオカリナの方が問題かも」
 え、オカリナですか?
「趣味でオカリナを習ってるんやけど、教室の前に家で練習することがあるから」
 あ〜、そういや家の外に出た時、カーペンターズの曲が聞こえることがあったなぁ。
「いや〜、聞こえてたん?恥ずかしいわぁ。」
 ずっとリコーダーの音だと思ってました。でもオカリナは優しい音だから、騒音にはならないと思いますよ。
 その後、「いろいろと周囲に気を遣わないといけない時代になったね」というような話で終わったのだけれど、ご近所さんの意外な趣味が判明した一件だった。