振り出しに戻る

 急に思い立ってシツケ教室へ。実は来週予約を入れていたけれど、今週は雨模様で運動が難しいと思ったから。
 前回の授業で先生に「この曲と振付じゃ難しいかも〜」と泣きついた。今回選んだ課題曲は前回同様に楽しいけど(笑)、同じフレーズの繰り返しが多い。その上、クライマックスがない。先生に振付を頼んだところ、8カウントで次々に動作が変わるという超忙しいものになってしまった。8カウントで指示を出して−下手すると「ちゃんと」と追加で指示を出さないといけないし−褒めて、ご褒美を与えて、次の動作に必要な位置にルーシーを動かさないといけない。
 おまけに「ハンドシグナルを無くしていきましょう」と目標を出されたので、コマンドを出した瞬間に動作に入るようにしないと間に合わない。ハンドシグナルがないと、動作に入るキッカケを与えられない。全く余裕がなくて、こちらはヘロヘロになる。こんなんで、ちゃんとしたダンスになるのかしら?
 前回のダンスは「ルーシーの、ルーシーによる、ルーシーのためのダンス」だった。音楽もルーシーに合わせて選んだ。振付は16カウントを1単位にして考え、コマンドへの反応の鈍いルーシーでも、無理なく次の動作に移れるように余裕を持たせた。だからルーシーが今まで踊った中で出来が一番良かったのは、当たり前なのだ。今回は全く逆のパターン。これを一定レベル以上に仕上げるのは、かなり難しい。
 泣きついた際、代わりの曲を何曲か選んで先生に聴いてもらったけれど、「今ひとつ決め手に欠けますね」「まぁ、Iさん(私のこと)次第ですね」との回答。むむむ〜、困ったなぁ〜。
 2週間ほど考えて、やっぱり元の曲にすることに。失敗したって、全く違うパターンに挑戦して、すべてが徒労に終わる訳ではないだろうし。で、先生に結論を話すと・・・。
 「実は、最近、またIさん(私のこと)が『曲を変えたい』って言い出す夢を見まして(笑)」と先生。こういう生徒を持ったら頭が痛いんだろうなぁ(→アンタやアンタ)。
 音楽なしで部分ごとに見てもらう。リアバック(バックウィーブ)の左側が上手くいかない。右は大丈夫らしいのだけど。なぜ左だけ?
 先生曰く「ルーシーは右側の時はIさんの体や動きに沿っていますが、左側の時は、怖がっているように見えますね」「スタート位置が離れすぎています」。
 ルーシーはリアバックのスピードが他の技に比べて速いので、速度調整の必要がある。それでスタート位置を手で示して、そこに鼻面でタッチさせてから動かすようにしている。ところが左側はタッチの時点でお尻が外側を向いてしまっている。こちらは手を横に動かして、なんとかルーシーのお尻を自分の体の方向へ向けようとするのだが、上手くいかない。こちらはルーシーを蹴飛ばすことがないように、大きく足を挙げて動かしている。しばしば先生に「ルーシーがIさんの足の間をくぐっているというより、Iさんがルーシーの体を跨いでいるように見えます」と注意されるのは、そのせいだ。
 「ルーシーは、どうも『ツイテ』の位置が本来あるべき位置よりも後ろですね。もう一度『ツイテ』からやり直してください」トホホ〜、できるはずのリアバックが出来ず、基本中の基本であるツイテまでダメになってるのかよ〜(泣)。
 新しいことに挑戦する以前に振り出しに戻ってしまったヨ。こんなことでダンスになるんだろうか?