トップレベルの演技を見る

 順番が後先になるけど日曜日のことから。神戸は六甲アイランドへ。OP○ESとWC○OによるCanine Freestyleの大会を見学。ナビの交換で予想以上に時間をとられ、会場に入ったのは1時少し前。すでにOPD○SのHTM(Heelwork to Music)はすべて終了しており、MF(Musical Freestyle)も2/3が終了していた(泣)。それでも行って良かったと思う。いろんな演技を見ることができたから。
 会場は専門学校の体育館(?)。ステージの大きさを柵で調節。床は滑りにくいプラスチックのような素材。速い動きをすると、爪が床を引っ掻くジャッという音が響く。音響は天井のスピーカーから音が降ってくる感じ。ステージの正面にジャッジ席が設けられ(Canine Freestyleはみんなこの仕様なのかな?)、空気がピーンと張りつめていた。
 OPD○SのMFに黒芝の麦ちゃんがママさんと出場。トリーツなしのクラス。出来の細かいところは、ご本人にしか分からないけれど、麦ちゃんの可愛らしい仕草に会場は沸いていた。さらに拍手の応援もあった。いつもと違う空気の中でママさんもドキドキだったに違いない。本当にお疲れ様でした!
 このイベントはO○DESとW○FOの共催で、ルールもW○FOのものを適用すると聞いていたから、すべて一緒にやるのだと思ったら、W○FOはO○DESの大会が終了した後に行われた。つまり、O○DESに参加したペアでW○FOのクオリフィケーションを希望する場合は、2回ステージを踏まないといけない。そのためジャッジもW○FOの創始者が来日。参加ペアも日本のトップレベルが、さまざまな地域から神戸に集まっていた。
 もちろんトップだから、トリーツはもちろんのことハンドシグナルもほとんど使わない。それでも、犬はピシッと指示に従ってタイミングよく動く。何よりも集中力がスゴイ。
 私がダンスのために音楽を選ぶなら、歌詞がないより曲より歌詞がある方を選ぶ。歌詞をベースに振付を考えることが多いからだ(インド音楽は例外だけど)。また、教えて下さる先生も練習を見て頂く際に「この部分からもう一度」と指示し易いこともある。しかし、WC○O大会の参加ペアの大半が、歌詞のない音楽を選ばれていた。指示も褒めも大きな声を出さない人が多かった。
 各ペアは演技前に音響チェックのためステージに上がる。犬を連れても良いし、ハンドラーだけでもOKらしい。音量のレベルをスタッフに細かく指示する。最良のコンディションで演技させようという配慮か?
 スタータークラスは別として、ステージにトリーツやモチベーターを持ち込むことは禁止。ウォーミングアップのエリアが設けられているけれど、そこでの使用も不可。厳密に言うと館内にトリーツを持ち込んではいけないらしい。一回でもリハがあるならともかく、全く知らない環境で(音は上から降るし)踊るのは犬でなくても怖いはず。ステージで最高のパフォーマンスを目指すなら、直前までモチベーションを高めないといけないのに。めちゃめちゃ厳しいなぁ〜。
 最良のコンディションへの配慮はどこへ行った〜!!←魂の叫び
 参加ペアは皆さん素晴らしかった。残念ながら、やっぱり撮影禁止(大泣)。という訳で、ある入賞ペアにスコアシートを見せていただいた。ちなみに、このペアは素人目にも素晴らしく、ワンちゃんの魅力を最大限に活かしたルーティンだったと思う。また技にもオリジナリティーがあって、会場から歓声が上がっていた。何よりも犬も人間も楽しそうで、思わず見入ってしまった。1席おめでとうございます!
 スコアシートには、ジャッジが各参加ペアにコメントを書いておられた。今回はジャッジが1人だったのに全員分を書かれるとは。もらった方は絶対嬉しいだろうな。ちなみに、このペアのハンドラーさんは、体の後ろに腕を組み一切ハンドシグナルなしで踊られたところ「もっと腕の動きが欲しい」とのコメントが。人によって解釈はかなり違うみたい(笑)。
 採点は100点満点で、技術点50点と芸術点50点に配分。フィギュアスケートみたい。総合点が同点の場合は、芸術点の高い方が優位となる。技術点と芸術点は、さらにそれぞれ5つの項目に分かれていた。見せて頂いた参加ペアのご意向により画像は掲載しません。このペアの採点以外で細かい項目の内容については(あ)まで個別にご連絡くださいませ。
 以前のりぶらぶでお目にかかったKさんとリズムちゃんが4席に入賞!もうすぐ1歳という年齢なのに最後まで素晴らしい集中力でした。入賞おめでとうございます!