大阪へ1

 土曜日は大阪へ。外科専門医による一年ぶりの検診である。この一年で骨などに変化がないかを確認して、これまでの運動のさせ方を続けて良いのかを確認したかった。
それとともに、専門医に訊きたかったこともあったから。
1.ダンスで匍匐前進、バックをさせると嫌がる。単に苦手だからか、それとも股関節などに痛みがあるせいか?バックは、よしんば後ろに動いても曲がってしまうことが多い。また、疲れるとバックの歩幅が違ってきてしまう。これは股関節の問題だろうか?
2.ダンスの練習を毎日続けていた頃、左右の大腿の太さが変わってきていた。このまま続けて良いのか?
3.今週、前の右足を上げさせるとキャンと言うことがあった
4.同年代のお友達(コーギー)が獣医さんのアドバイスによりフードをシニア用に変えた。コーギーは太りやすいから背骨などに負担がかかりやすいからということらしい。ルーシーもそうすべきなのか?今変えないとしても、いつ切り替えることになるのか?その目安があるのなら何か?
 まずは外に設けられたスペースで歩行の様子を見ていただく。すると先生が「じゃあ、匍匐前進をさせてみて下さい」・・・え?
 我ながら間が抜けてると思うが、先生の前でクリープをやるとは思っていなかった。フードを(た)からもらってコマンドを出す。「指示に従わないと思いますが・・・」
 ところがルーシーは、練習では嫌がるクセに、先生の前だとクリープするではないか「次は、バックさせてください」と先生。(あ)が「バックしても曲がって行くと思うんですけど・・・」と言いつつ指示してみると、素直に指示に従うだけでなく、真っ直ぐ後ろに下がっていく。なんだよ〜!いつもどおりにやれよ〜(怒)!!
 Sおばちゃんがルーシーに乗り移ったんじゃないだろうか(爆)。おばちゃんは認知症で、介護認定のための面談に来たケースワーカーを前にして、めちゃめちゃシャッキリして見せたらしい。その様子を見て家族がひっくり返ったと聞く。
 次に触診。(あ)がこの病院に来たかった理由のひとつだ。先生は外科の専門医である上に、ボーダーコリーを数多く診てこられた。多くのボーダーコリーの体を触って診断されてきたから、筋肉の付き方や関節の曲がり具合を手が覚えているし、犬種独自に必要な運動と健康の維持にも詳しい。「可動域は充分ですね。股関節に痛みはないようです。」「歩幅が変わったり筋肉の太さに差異が出るのは、単に利き足だからだと思います。」
 最後にレントゲン。今回は股関節と前の両足の関節部分を撮影。
 レントゲン室から戻ってこられた先生が開口一番
「完璧です」
 いやいや、股関節形成不全はなくなってませんよ(笑)。完璧ってのは、筋肉の付き方のハナシ

 股関節の骨には、去年から大きな変化はなく、特に傷ついた部分や突起もなかった。「骨に異常がない訳じゃないけれど(ごくごく軽度の股関節形成不全である事実は変わらないけれど)、今のところ大きな問題はありません。」「筋肉もしっかりついています。」前回の診断では「二頭筋が薄い」と指摘されたけれど、今回の診断では、二頭筋もしっかりついているそうだ。
 前足のレントゲンを左右確認して「骨に問題はありません。もしかしたら靱帯とかの問題である可能性はありますけど、歩くのを嫌がるような様子はありませんから大丈夫でしょう。詳しい事を知りたければ、関節鏡を入れたら分かりますが、そこまでするほどの事ではないでしょう」
 大腿部の太さについては「今は同じですよ」。予約を入れてから今日まで何週間も経っていますし、ダンスの練習は今、特にしていないから、その間に筋肉が落ちたということはありますか?「ボーダーコリーの場合は、3日間の運動量によって筋肉に違いがでます。その可能性はありますね」。あ〜、ちゃんと計測しとくんだった。
 F動物病院は予約制で、(あ)は週末の診察をお願いしているせいか、かなり予約が詰まっていることが多い。よしんば3日後が土日だったとしても、予約がとれる可能性は低い。ワンちゃんの足の運びなどが気になるという飼い主さんは、その時点で動画を撮影して持参されることを勧めたい。
 フードについては、ご自身の「担当が外科なので」と前置きされた上で「ボーダーコリーのような活動犬種であれば、(年齢を目安にするよりも)体重のコントロールが難しくなった時点で変えれば良いんじゃないですか?」ちなみに先生の基本的な姿勢として、サプリメントをあまり評価されていない。シニア犬用のフードは、カロリーが低めであるだけでなく、関節に良い物も入っているんだけど「あまり効果があるとは思えない」と仰る。
 ボーダーコリーという犬種を数多く診てこられて「ボーダーコリーは骨頭を取っても、すぐに動きます。だからリハビリも速いですね。」「この犬種は、(黙っていても)運動する犬種ですから、年齢や股関節のことを気にするよりも、犬が運動したいという間はさせておいたら良いです。」なるほどね〜。
大きな変化がなくて、とりあえずは一安心。弱かった部分も筋肉が付いてきたというのは朗報。
 (あ)の声:これからも楽しく運動しようね、ルーシー。
 ココロの声:オマエ、クリープもバックも、やろうと思えばできるじゃん。このワガママ者め!後でとっちめてやる(怒)!

↑左側が去年、右側が今年撮った股関節の映像。
今年のはお腹のあたりがポッコリ。朝の排泄が完了していなかったらしい(笑)。

左右の前足の映像。