眠れない2日間1

 日曜日の夜、下痢P&嘔吐。ここ数週間ほど軟便で、その間(た)には何回も「病院で診察を受けさせるべきじゃないか」と訴えた。その度に「下痢まではいかないし、軟便じゃ先生も何もできないだろう」と却下されてきた。
 (た)の意見に素直に従ったのは、自分が過去に先走って失敗したから。ただ、今回の軟便については、考えても原因が今年の異常な寒さしか見当たらない。マットを重ねたり、フリースを着せたりと、自分でできる寒さ対策を導入。消化不良対策としては、繊維質の多い野菜はよく茹でて今まで以上に細かく切って与えたり、おからの量を減らしたり。それでも根本的な改善にならなかった。そうこうしているうちに、ルーシーの症状が悪化してしまった。
 月曜日の朝一番で、かかりつけのN先生に連れて行くと、なんと臨時休診。火曜日はフツーの休診日。このままでは都合2日間、専門家に診てもらえない。放置する訳にはいかないので、掛かりつけではないK先生に見てもらうことに。
 K先生は開口一番「どうして放置していたんですか」と(あ)を責めた。責められてもしかたがないだろうと思う。ただ「(かかりつけの先生に)膵臓の検査をしてもらってください」とだけ。責めた割には、何の検査もせず、下痢止めと嘔吐止めの注射を打つだけの対処的な処置しかしてくれなかった。それでも粘って、不機嫌なK先生から、なんとか2日間の食事やケアの仕方を聞き出して帰宅。
 帰宅途中のクレートの中で、ルーシーは胃液を吐いていた。前日に下痢と嘔吐で、お腹の中はスッカラカンだから胃酸過多になったのだろう。指示通りにフードを少量与えたところ、1時間ほどして便意を訴えた。それでも頑として屋内で用を足そうとしない。しかたがないので歩いて3分の公園へ。すると、再び下痢をして、食べたばかりのフードを吐いた。
 K先生にtelで「注射の効果はいつごろ出るのか」と尋ねると、はじめは「すぐに出るはず」と言っていたのが、事情を聞いて「2時間ぐらいかかる」という。おまけに「散歩なんかに連れていくから、余計な刺激を与えて下痢や嘔吐をするんだ」と責められた。
 こっちはアンタの責任を追求している訳じゃないんだよ!
 病気の犬をどうしたら良いかを訊いてるの!!
 2日間は私が自分だけで面倒みないといけないんだから!
 おまけに(た)にtelで「もっと早くに診てもらうんだった」と嘆いたところ「今更言ってもしょうがない」とだけ。

 あぁぁ〜(激怒)!!
 私がバカだった!!
 他人がなんと言おうと、自分のカンを信じるべきだったのに!!
 N先生に呆れられたって、笑い事で済む話じゃないか!
 
 一番近くにいて一番ルーシーのことを見ているのは自分だったのに、自分の判断に今ひとつ自信が持てなかった。そのせいで、ルーシーに要らぬ苦痛を与えてしまった。この2日間は自己嫌悪で全く眠れなかった。
(続く)