ル−シーのフード・クェスト

 今朝は雪。排泄散歩にでたところNo.2(大)はキャメル色のペースト状。寒いから一時的に悪化したのかな?腸炎の薬(有害菌の繁殖を抑える薬)を1週間分もらって、2日ほど飲んだところだけど、やはりNo.2は軟便以上に回復しない。本犬は、人間が何を食べたのかまでチェックするほど食欲があるのに。このままでは、食べても食べても栄養が吸収されない。回復に必要な体力が落ちてしまう。とりあえず動物病院にtelして指示を仰ぐ。
 すると、昨夜遅くに外部に依頼した血液検査の結果が戻ってきたとのこと。
 疑われた膵臓の疾患については可能性が低いとのこと。
          ルーシー 基準値 備考
TLI犬トリプシン 34.7 8.0〜43.6 膵外分泌不全診断の指標
犬膵リパーゼ 31 ≦200 膵炎の時、数値が上る

 「立派に消化酵素が出ています」と言われ、胸をなで下ろす。個人的に「膵外分泌不全ではないか?」と思っていたから。昔「この子は体質かもしれないけど、タンパク質の吸収があまり良くない」と言われたことを思い出したからだ。ほっと気を抜いた瞬間に「消化酵素の出すぎも良くないんですよ」と言われ、ムムムと唸る。酵素が出過ぎると臓器を痛めて膵炎になるのだとか。今回いろいろ調べてみたところ、膵臓というヤツ、かなりの曲者であることが分かった。病気はなんでもそうだけど、特に膵臓の病気はなかなかにメンドクサイらしいし。
 ただ、両方とも基準値内なので膵臓に問題なかろうという結論に達したそうだ。
 「じゃあ、肝臓の異常値は肝臓自体の問題からきたんでしょうか?」と訊くと「絶対ないとは言えないけど、可能性は低い」とのこと。肝臓自体に問題がある場合には値が1,000以上に跳ね上がるので、ルーシーのように異常値でも300以下にはならないらしい。肝臓・胆嚢・膵臓・十二指腸・小腸はすべてつながっているので、互いが影響し合う。だから、それぞれの臓器の働きもそうだけど、数値も影響されるのだとか。
 それを踏まえて、N先生ご自身は「腸管の問題」がもっとも疑わしいと言う。
 考えられる原因としては
1. 単純なアレルギーor好酸球性胃腸炎(アレルギーの時に出る症状)
2. リンパ管拡張症(腸内の粘膜)
3. リンパ腫
だが、3は超音波検査で見当たらなかったので、多分大丈夫と除外。

 問題は1と2の場合、両方とも療養食になるのだが種類が違う。1は低アレルギー食、2は低脂肪食。両方とも体質の問題になるので、悪化しない限り投薬はナシらしい。ちなみに療養食を食べても症状が悪化したら(「まずありえないだろうけど」と先生)ステロイド投与となる。
――1か2か。
 実際、バイオプシー以外の検査で突き止められないらしい。
「さて、ここからはカンです(笑)」とN先生。今回の症状の出方を見ると、ルーシーは1ではないかと仰る。そうなると低アレルギー食か・・・。
「低アレルギー食はいろんなのがあって。フードがこの子に合えば問題は解決します」
「フードの相性は1週間くらい食べさせて様子を見てください。それで良ければ最低3ヶ月は続けてください。1週間で相性が悪ければ次のフードを試しましょう」
「今の腸内は、下痢続きで粘膜などが剥がれ、過敏になっていると思います。だからアレルギー症状を起こしているのかも。粘膜などが治ったときに、もしかしたら療養食から普通食に戻せるかもしれません。」
 ・・・なかなか大変そうなフード・クェスト(爆)
(あ)の頭の中で、聴きなれたファンファーレが流れた。『ルーシーはフードを手に入れた』とか(笑)?
 ルーシーは、いろんなフードを食べられて嬉しいかもしれないけど、こっちの財布がもつかしら?