KYが日本を救う?
震災後(あ)は真剣にTVを見ることが多くなった。最初、ルーシーは「いつもと何かが違う」と察したらしく、遠巻きにこちらの様子を覗い近づいて来なかった。ところが、しばらくすると(あ)の視界に毛むくじゃらの黒い丸い物が入ってきた。ルーシーが、TVと(あ)の間に割り込んで「お尻、揉んで〜」と訴えてきたのだ。
こちらはホットカーペットに座ってTVを見ていたため、黒い物体で全く画面が見えなくなった。ルーシーにしたら、かまってもらえないのが我慢ならなかったのかもしれない。しばし揉んだ後、「ルーシー、おしまい。じゃま」と声をかけたところ、かえってグイグイとお尻を近づける。
被災地では避難所で人々が大変な思いをされていて、これから自衛隊や消防の人達が決死の覚悟で原発の冷却作業を行うというところ。自然と手は祈りの形になり、息をひそめて、そして目は画面に釘付けになっていた時だった。
思わず「こんな時にオマエのお尻なんぞ揉んでられるか」と口から出た。
その次の瞬間―――。
ぷすぅぅぅ〜。
・・・クサっ!
すかしっ屁かいっ!
それも顔面から数cmってとこで(怒)!!
ひとつ間違えば大事故という緊迫した状況で、犬にそんなことは理解出来ないにしろ、我が犬のジコチューKYぶりに呆れてしまった。
先週末、A先生に話したところ、大笑いして「でも犬のKYに救われることもありますよ」。
・・・え〜?そうですかぁ(疑)?こっちは臭かっただけですけど・・・。
「あります、あります」と先生。最近、震災以外にとても辛いことがあったそうだが、他のワンちゃんの天真爛漫なところに気持ちが救われたそうだ。
「ルーシーには癒されるわぁぁ」。先生は涙ぐみながらルーシーの首筋を撫でておられた。一方のルーシーは、鼻の穴+ヒゲ全開で飛びつき甘えまくっていた。先生の姿を見ると、まんざら嘘ではなさそうな気がしてきた。
こんなヤツが、それもKYぶりが、役立つことがあるんだろうか?
一瞬でも人を笑顔にすることができるんだろうか?
うーん、今の日本を救うのはルーシーのKY(爆)?
という訳で、通常のブログ再開します。ただし被災ペットに役立つ情報があれば、そちらを優先して紹介させていただきますので、今後ともご贔屓に。