フレ○シ・リード

 先日、公園の外れでルーシーと遊んでいると、奥の木立の中を白い大型犬が、走って近づいてきた。木立の地面はスロープになっているので、リードを持った飼い主らしき小柄な女性は、自分が立ち止まった上で犬を止める余裕がない。結局、木立が切れて地面が平らな芝生になるまで、自分が転ばないように犬に付いて走るしかなかったようだ。
 大型犬の姿を見た瞬間、(あ)はルーシーを呼び戻した。ところが、相手の姿がどんどん大きくなるにつれ、なぜかルーシーは、こちらの制止を振りきって離れてしまった。

 「ヤバイ!!」と思った瞬間・・・。
 自分が大型犬に飛びつかれた(爆)。

 大型犬の目当てはルーシーではなく、(あ)のポケット。20mほど離れた木立の中で、ドッグフードのニオイを察知した大型犬は、一直線に(あ)の元へと駆け寄った。ルーシーは、近づいてくる犬が自分をターゲットとしていないことが分かったらしい。巻き添えを食らわないように、避けやがったのである。

 なんちゅーヤツだヽ(`Д´)ノ。

 飛びついた後も、ポケットを狙う大型犬の攻撃を避けながら「あんなに遠くにいたのに分かったの?すごい嗅覚ですね」と言うと、飼い主さんは、ほとほと困ったという顔で「拾い食いで困っているんですよ」と仰った。落ちている食べ物に一旦気がつくと、体重とパワーがあるだけに制止が効かないのだろう。実際、この時も、犬を止めようと苦労されていた。使っているのはフレキ○・リード(伸縮機能付きのリード)だった。
 個人的に、知っている子はともかく、知らない犬でフ○キシ・リードを着用している場合、相手の犬種や体格を問わず、ルーシーを近づけないようにしている。これまで何回、○レキシ・リードを着用した犬に突然飛びつかれたか。ひどい時は、ゆっくり手前まで歩いて来る間はルーシーを全く無視していたはずが、すれ違いざまに飛びつかれたことがあった。
 (あ)は、ルーシーを知らない犬に近づける場合、普段から、かなり警戒してルーシーを見ている。相手の犬には悪気はなく単に遊びに誘っているだけかもしれないけれど、ルーシーは、驚かされるのが苦手だ。一度驚かされると、次からは唸ることもある。ボーダーコリーだからなのか、それともルーシーの性格なのか、そこは分からないけれど、ルーシーは応戦してしまう。ロクなことがないのである。
 だから、知らない犬に無用な苦手意識を植えつけたくないので、アテンションを取り、あらかじめ注意を与えるようにしている。相手が敵対心や警戒心を見せる場合、また2匹以上の場合は、わざわざ端に寄って、相手が通り過ぎるまでルーシーを待たせる。できるだけ相手の犬とルーシーとの間に自分の体を入れるようにしている。
 (あ)だけの経験則かもしれないが、犬にリードを引っ張られ、制止が効かず、飼い主が犬と一緒に走っているケースの半分以上は、フレキ○・リードを使用していた
 絶対ルーシーを近づけたくないのは、2匹以上の犬をすべてフ○キシ・リードにつなぎ、片手に携帯電話を持って歩く飼い主だ。絶対に制止が効くはずがない。少なくとも、その心構えを持っておこうと思っている。ちなみに小型犬でも、これは同じである。いや、かえって小型犬の方が警戒した方が良いと思っている。小型犬は、ルーシーと1対1だとビクビクしていても、自分側に仲間がいると思うと、態度がガラリと変わり、急に攻撃的になって仕掛けてくることが多いからだ。
 ・・・と、ここまで書いていて虚しくなっちゃった。だって、ルーシーが相手を無視してくれれば話は簡単ではないか。イチイチ反応するからイカンのだ。
 避けやがって、体当たりされたじゃねーか、ブツブツ(まだ言ってる 笑)