ドッグフード、再び

 盆休み中、近場のドッグカフェに立ち寄り、オーナーさん達と話しているうちに、話題がルーシーのアレルギーに。このドッグカフェは、ドッグフードも販売しているので、オーナーさん達は、かなりご自身でリサーチされている。ドッグフードを注文されるお客さんの大半が、犬のアレルギーに困り相談されているらしい。オーナーさんいわく、犬がアレルギーを発症するのは5〜6才が多いのだそうだ。もっと若い年齢で発症すると思っていたので、少々驚く。また、ルーシーのように消化器にアレルギーの症状が起こる犬は少数派だとか。
 最終的にアレルギーと診断された経緯を詳しく話して(検査の種類etc.)、おそらく原因は――未だに確かではないけれど十中八九――それまで食べていたドッグフードがルーシーに合わなくなったからだと説明した。オーナーさんに言わせると「アレルギーの診断は、獣医によって、結論を出すプロセスがかなり異なるので、実はアレルギー以外の別の病気だったということも多い。」「でもルーシーの獣医さんは、理にかなった検査をして結論を出しているから大丈夫でしょう」
 ふーむ、そうなんだ〜。
 「ルーシーが食べていた普通食も悪いフードではありません。うちでも扱っていますし」
 そうなんだよね〜。この普通食は「ラムベースはアレルギーになりにくい」って書いてあったし。
 だけど体質が変わって吸収が悪くなるようじゃ、しかたがないもんなぁ。


 この期に及んでだけど、(あ)は未だに「ルーシーに普通食を食べさせたい」と考えている。オーナーさんに褒めてもらった、かかりつけの先生は「療法食で合っているんだから、無理に普通食に変える必要はない。そのままでいけば?」と仰るけれど。

理由は2つ。
1. 療法食が高いから。6才を前に療法食にしたら、一生を終えるまでにドッグフードだけで、経費はかなり違ってくるだろうから。
2. 今の療法食は、アレルギーだけに対応するものだから。将来的には高齢犬用や関節炎に対応する療法食に変えることになるだろうから。
 確かに、ルーシーはアレルギー発症以前に「タンパク質の吸収が上手くない体質かもしれない」と言われていたけれど。それでも「6才で療法食って早すぎるよな」という気持ちなのである。だって、他の飼い主さんからおやつをもらっても、お腹を壊したこともないし。食べる全体量から考えると割合が少ないからかもしれないけど。


 「普通食のドッグフードで、今までのよりも、アレルギー症状を引き起こし難いものを紹介して欲しい」と言うと、オーナーさんは、あるフードを紹介してくれた。
 このフードは主な材料が魚の身と小骨(原材料の55%)であり、化学保存料、着色料、家畜の肉、大豆、小麦、コメ、とうもろこし、卵、ホルモン調整剤、成長促進剤を一切使用していないそうだ。
 これまで、ルーシーにはおやつとして魚(マグロやサメ)を与えてきたけれど、相対量としては少なかった。今まで食べてきた普通食はラムベースだったから、タンパク源を変えるのは理にかなっている。
 タンパク源が何かだけでなく、フードに含まれる穀類がアレルギーを引き起こす可能性もある」とのこと。ルーシーの獣医さんも言ってたけど、ポテトが一番引き起こし難いらしい。そういや療法食もポテトだったなぁ。成分表の最初がポテトだから、これには一番含有量が多いということやね。前の普通食は玄米だった。とりたてて玄米が悪い訳じゃないらしいけど。
 試供品をもらって試してみることに。新しいフードを試す時は、それだけを与えて適合性を見る。万が一のことを考えて、当日・翌日に病院が開いている時にしないとね。


与えてみた感想。
1.アレルギー症状は全く出なかった←やっぱり、今まであまり与えていなかったタンパク源だからなのかな?でも、ずーっと魚を与えていたら、またアレルギーになるんだろうか?
2.食いつきは良い←ルーシーで食いつきが悪いことは、まずありえない(笑)。だから食いつきだけでは、判断できない。
3.もらったサンプルが大粒だったため、いっぺんに飲み込めない←丸呑みできないのは、ルーシーには良いかも(笑)。手で割ろうとしたけど、硬過ぎで割れず。
4.こちらの手が魚臭い←トレーニング中のご褒美として、手づから食べさせると、かなり自分が魚臭くなる。散歩中に出会うワンコ一匹一匹の目が手に集中。瞳がキラキラしてた(笑)。
5. No.2(大)が多い←フードが適合していて栄養分が上手く吸収できている場合、No.2の量は少なくなる。(た)は「フードに含まれるポテトの繊維質が多いんじゃないか?」と言っていたけれど、試した普通食は魚類55%に比べてポテトは30.5%。これを多いと見るべきか?(ちなみに療法食の細かいデータはHPにも掲載されていない)それともタンパクの吸収率が、療法食よりも低く、上手くいっていないと見るべきか?継続的に与えて体重やその他の変化を観察するしか方法はないようだ。
6.販売の単位が3kgの上は12kgと使い勝手は良くない←フツーは7〜8kgという単位があるわなぁ。ルーシーの場合、ちょうど1ヶ月の消費量だし。人工的な物を含んでいないんだから、多湿の日本では保存が難しい。そこらへんは配慮してもらいたいもんだ。


 それでも、療法食だけでなく他の選択肢があるのは良いかも。
 特にダンスの練習なんかでは、特別な物を与えた方が動機は高くなるし。実際トリーツ選びにも困っているんだから。
 この普通食を継続的に与えてみるか、どうしようか―――。
 で、値段を見たら・・・。
 療法食よりも高い!
  なんちゅーこっちゃ!!