アゴ

 今年は、気温が体温以上になることはなかったものの、湿気が多くて去年と同じくらいキツイ。特にルーシーは、湿度が高いと熱を体外に放出できないため、始終息が荒い。
 早朝に熱の出る家事(炊事や掃除)と散歩を終えることにしたら、日中眠くてしかたがない。酷い時は、「あ〜、寝てしまう〜」という感覚を味わう前に眠りの世界に入っている。昏倒に近いかも。夕方の散歩ではヘロヘロ。人間も犬も、とてもトレーニングどころではない。夜は本を少し読んだら寝てしまう。どこまで読んだのかを確認しているうちに眠くなるので、全く話が進まず(笑)。
 先週くらいからビックリするくらい涼しい日があり「秋が来たか」と、思わず\(^o^)/してしまいたい気分。ただし、朝夕を問わず瞬間的に豪雨。しかたがないので、家の中で新しいトリックを教えることに。
 いわゆるアゴというヤツ。
 犬がアゴを乗せるというもので、青空ちゃんもダンスに採り入れていた。
 やってみて分かった。
 コレ、見た目以上に難しい。
 見た目はあくまでジミだけど(爆)。
 ルーシーだけかもしれないけど、「アゴ」と言われているにも関わらず、まず前足が出てしまう。
 最初は「『アゴを乗せる』ということを理解していないのね」と思った。指し示した場所に前足を置いていたから。「アンヨじゃないよ、アゴだよ」と教えると、なんとかアゴや喉元を載せるようになったが、アゴを乗せようとすると、前足がもれなく先に出てしまう。
 「アンヨは要らないの。アゴだよ」こちらが手で前足を抑えようとすると、「なんでも良いから、ご褒美くれ」と前足でバシバシ。最後には前足2本で、こちらの足を抱えてクリンチ。ジーンズの上から、ルーシーの爪がふくらはぎにギュ〜と食い込む。
 痛いっつーの!!ヽ(`Д´)ノ
 なんとか手で前足を抑えて、アゴ(喉元?)を載せさせるようにはなった。しかし、手で抑えないと前足が出てしまう。ジーンズはヨダレだらけ(T_T)。
 なんでアゴだけ乗せられないかなぁ?
 足を動かす必要なんかないのに。
 ルーシーには、ありがちなんだけど、特定の動きをさせようとすると、余計な動きがオマケでついてきてしまう。
 本犬はアゴさえ載せれば、足が出ようが正解だと思ってるし。
 「遠からず正解」というのが一番褒めにくい。
 本当は、指示に対して、忠実に求められた動きだけをした時だけ褒めるべきなんだろうけど。
 褒めてやらないと、ルーシーの動機が下がって、すぐスネてしまう。
 この日のルーシーは、なかなか褒めてもらえず、納得のいかない表情を浮かべていた。
 そうだわなぁ・・・。
 「ルーシー、今日は難しいことをしたね。今日は分からなくても、明日は分かるようになるかもよ。がんばろ」と声をかけた。すると、ルーシーはニカッと笑って「お尻揉んで〜」と訴えてきた。
 ・・・我らに明日は来るんだろうか?