イルカとルーシーのトレーニング

 犬と馬とイルカ―――。
 これらの動物に共通することは、確立されたトレーニング方法があることだと聞いたことがある。中でも、犬のトレーニング法とイルカのトレーニング法は、内容が非常に似ているらしい。
 月曜日の”Deep Pe○ple”はイルカのトレーナーさん達ということで、とても楽しみにしていた←先週のヒーロー声優の回も、すごく面白かったけど(笑)。
 イルカのトレーニングも、基本は陽性強化で、”Attitude Shaping”という方法を採っている。指示はハンドシグナルで、クリッカーの代わりに笛を使う。相手は水の中にいるのに音で褒める、OKを出すというのは意外。
 イルカのトレーニングでは、トイレブラシみたいな(笑)ターゲットを使う。あらかじめターゲットに触れることをイルカに教えた上で、ターゲットを動かして目標とする動作を教えていく。犬についても、手かターゲットを使って教えるから、ほぼ同じである。
 「イルカは飽き易いので、トレーニングは15分程度」
 アハハ、ルーシーはもっと飽き易いってことやね。
 ご褒美はエサで、1つの水族館では7種類の魚を用意しているそうだ。摂取カロリーのコントロールに加えて、モチベーターとして使い分けているらしい。
 どんな動作を教えるかは、”Scanning”で得た情報を基に決める。イルカを自由に行動させて、その中で面白い行動があったら、エサを与えて強化する。これも犬に新たにトリックを教える方法に似ている。ただ、”Scanning”には非常に時間がかかる。常時観察して、自然な行動の中から面白いものを探す訳だから。
 「イルカはブームがある。そのブームを利用するとすごく早いですよ」とトレーナーさん。ある時、イルカ達の中で背面での動作がブームになったそうで、これを強化したら、全員がすぐに覚えられたらしい。
 水族館のイルカと家庭の犬が違うのは、イルカは、もれなく多頭飼いだということ。犬を多頭飼いされているところでは、犬の間でのブームってあるのかなぁ?ちなみに、ルーシーはピーター君の崖登りを真似しているけど、あれもブーム??


 さて、ここでクイズ。
Q:ショーの最中にイルカが指示に従わなかった場合に使うトレーナーの究極の一手とは?

 充分にトレーニングが施されたイルカでも、発情期などで、突如トレーナーの指示に従わなくなることがあるらしい。


A:ショーを一旦ストップする

 トレーナーやスタッフ全員がステージから引き上げ、BGMを消してショーを中断する。しかるべく時間をおいて再開するらしい。お客さんにはアナウンスで事情を説明して理解を求めるのだとか。
 イルカは時速50kmで泳ぐそうだ。イルカに乗るのは、車に乗っているのと同じ状態。ましてや人間は車体に守られていない。一歩間違えたら大事故になる。イルカと人間の安全が守られてこそのショーだから、これはしかたがない措置なんだろう。

 それにしても、笑ってしまったのは――。

 イルカは、トレーニングとショーを明確に区別していて、ショーで指示に多少従わなくても、ご褒美がもらえることを知っているそうだ←誰かさんにソックリ(爆)

 ショーを中断して再開すると、イルカは「これはトレーニング」と思い込むらしい。ショーでは指示に従わなくてもエサがもらえるけど、トレーニングでは指示に従わなかったら当然もらえない。性根を入れ替えて指示に従うようになるらしい(笑)。

 今度の競技会で、(あ)がダンスを中断したら「究極の一手を使ってる」と思ってください(爆)。