幸せなワンコ

 ルイルイパーティーで話に出た「犬の幸せ」。(あ)は、ずっと前から考えているけれど、まだ結論が出ない。
 ただ、ルーシーとの生活が長くなるにつれ、相手の考えが読めるようになってきたし、そこからヤツが何をしたいか、何を訴えているのかが、以前よりは見えるようになってきたとは思う。そこから、こちらができる範囲でルーシーに合わせたり、譲歩したり、訴えを聞き入れてやったりすることで、基本的には、ルーシーの希望をある程度叶えているつもりだ。ただしダメな時はダメだから聞き入れないこともある。っつーか「訴え自体を気が付かないフリ」かな(笑)。小さな希望を叶えることでルーシーの笑顔が増えれば、こちらも笑顔になる。

 同じ犬でも、幸せそうな笑顔を見せる事柄は、年齢などによって異なると思う。ルーシーの場合、子犬の頃は他のワンコと走り回ることだったし、今では、ご近所の飼い主さんに飛びついて甘える時や、飼い主2人と出かける時に、笑顔になる。

 この日のルーシーは、久しぶりにストーキングを楽しんだ。犬同士で遊ぶグループの最後尾にくっついて、テケテケと走る。子犬の頃のようにグループの先頭を疾走するのは、もはや無理である。それでも、こちらが休ませようと声をかけると「今、忙しいの」と無視された。
 飼い主の指示を無視するなど、本来あっちゃイカンことなんだろうけど、(あ)は内心嬉しかった。ヤツは体力の限界を知って、ヤツなりの楽しみ方を見つけたのだ。「少し自由にしてやろう」と思った。他のワンちゃんや飼い主さんに迷惑をかけなければ、ルーシーがケガをしなければ、症状が悪化しなければ、この楽しい時間を満喫させてやるのも幸せのひとつじゃないかと。遊びの切れ目を待って声をかけることにした。

 一日が終わって「あ〜、今日もよく食べて、よく働いた(=遊ぶ、イタズラする、走る、飼い主さんや家族と一緒に過ごす)」と寝床に入り、電池が切れたように爆睡する。個人的には、それが犬の幸せなんじゃないかと思っている。少なくとも、今のルーシーの場合は、「飼い主2人と自分の車に乗って、おでかけして、他のワンちゃんとテキトーに遊んで、他の飼い主さんに甘えまくり、あわよくば、おやつをカツアゲする」のが幸せなんじゃないかと思う。・・・書いていて虚しくなるほど、即物的なヤツだなぁ。他のワンちゃんなら、飼い主さんと一緒にいるだけで幸せかもしれない←なんて殊勝な子なんだ(;_;)。
 いずれにしろ、笑顔の一日一日がつながって、幸せな生涯になる。そう信じているし、そうあってくれたらと願っている。