モラルの問題?

 時折土砂降りとなり、なかなか屋外に出られない一日。夕方になって晴れ間を狙って歩き散歩。なんとか1時間を確保したけど、帰宅後ほどなく雨が降りだした。雨が降ると困るけど、ここで降らないと、本格的な夏になって水不足・断水なんてこともあるかもしれない。少々濡れてもガマンしないとね。
 ガマンといえば−−。
 ガマンならんのが、飼い犬の排泄物を放置する飼い主である。ルーシー地方では、雨が降ると確実に増える。
 (あ)は、ルーシーを飼い始めた当初、小学校近くで見つけた放置ウ○チを一緒に片付けていた。ところが、アホらしくなって止めた。
 なぜなら毎朝見つけるウ○チは、同じ犬がいたしたモノらしいことが分かったからだ。ということは、同じ飼い主が、同じ犬を小学校近くに連れていき、いたしたモノを放置しているということだ。はじめは、昨日我が犬がいたしたモノがなくなっているのに気づいたら、自分以外の誰かが片付けてくれたのだと思って反省してくれるかと思ったけれど、その様子は見られなかった(まぁ、そういう人だから、そういう無責任なことができるのだと思うけど)。前日の排泄場所から数メートル離れた場所に、同じようなブツが残されていた。
 犬の排泄物を片付けるのは、もちろん公衆衛生のためでもあるけれど、愛犬の健康を確認する意味もある。獣医や動物医療のスタッフでない限り、飼い主が愛犬の健康を計ることができるバロメーターは、ほんの少しの材料しかない。排泄物を手にとって、時には内容を確認し、また時にはニオイや色を確認することは非常に重要である。それをしない飼い主が本当に犬を愛しているとは思えないし、そもそも動物を飼育する資格があるのかと疑問を感じる。
 しかし、犬の排泄物を片付けない無責任な飼い主は、どの国にもいるようで。
 BBCのサイトによれば、英国ウェールズのサッカー団体が、このような無責任飼い主に対する制裁措置を検討しているそうだ。子供達がフィールドを使用する前に、放置ウ○チを片付けなければならないことに心を痛め、CCTVに映った常習犯の姿を月刊紙に掲載することを計画しているらしい。
 また、ラグビーなどのスポーツクラブも問題視している。現在ボランティアグループが、他人の犬の放置ウ○チを片付けてくれているそうだが(つまり、モラルのある犬の飼い主がツケを払っているということか?)、自分達で取り締まらなければならない状況にあってきているそうだ。あるフィールドでは看板を設置し、排泄物を片付けるように呼びかけ、また近くには専用のゴミ箱を設置しているにも関わらず、放置ウ○チはなくならないと言う。片付けを怠った飼い主に対して調査と法的な手段を執る準備があるそうだ。
 個人的には、ただでさえ犬の飼い主に対する世間の目は冷たいのに、無責任な行動はやめて欲しいと思う一方で、これぐらい厳しくしないとモラルを維持できないのかなぁとも思う。
 価値観が多様化する時代だから、当然モラルの基準も多様化する。だから、ひとりひとりの良心や良識やモラルだけで行動をコントロールできない時代なのか?だからルールや法律で取り締まらないといけないのか?
 味気ない世の中になったもんだ。