ハレホレヒレハレ
本番まで1ヶ月を切った。募る不安や焦りと闘う毎日。
今回は「スタミナを養うダンス」がテーマだけれど、一体、ワシらに、この超速くて超長い曲を踊れるのか?
スピードは大丈夫なのか?スタミナは充分なのか?こちらも息が上がるくらいだから、ルーシーの運動量はかなり多い。
今の曲で踊りきれるのか?
コマンドを出すのが精一杯で、褒めるヒマがない。
おまけに1つ遅れると全てが遅れてグダグダになる。
かなりリスキーなギャンブルだ。
止めるなら今だぞ。
―――悪魔の囁きが聞こえる。
1回でもルーティンを通しで踊って確認したいところだけれど、ルーシーにはルーティンの全貌を明かしていない。ヤツはルーティンを直ぐに覚えてしまうし、そうなると余計なことを始める。肝心のひとつひとつの動きが不正確になる。
今、やって良いことはパーツ練習のみ。それも、かなり短いシークエンスで。
先生と小声で相談←別に小声にする必要はないんだけどね(笑)。
(あ)「ルーシーには、イントロとメロディーのツナギと、ラージサークルからの呼び戻しは、できるだけ教えないようにします」
(先)「基本的には、それで良いです」「ただ、呼び戻しのタイミングは練習した方が良いですね」
(あ)「今のところはイントロとラージサークルは、それぞれ単独で強化していますが、つなげたら元の黙阿弥かも。」「でもルーシーは、薄々感じ取っている気がします」
(先)「実は、青空も薄々感じてるんですよ(笑)」
先生は先生で、青空ちゃんとのダンスを作っておられて、内緒にしているところがあるらしい(爆)。
犬は犬で、人間は人間で、パートナーと腹の探り合いをしている訳だ。
←青空ちゃんとワクちゃん。おそろのTが良いね
あぁ、ボーダーって、ややこしい!
ただし、青空ちゃんは、ルーシーと違って、指示以外のアレンジを加えたり、端折ったり、手を抜いたりしない。そして、褒めなくても、ご褒美がなくても、一生懸命なのだ。誰かさんと違って(爆)。
誰かさんは、褒めないと、ご褒美がないと、ストライキを起こすし、明らかに態度に出る。
←先生に甘えるだけ甘えて満足満足
あぁぁ、ルーシーって、さらにややこしい!
←先生に会えた嬉しさで独り爆走中。ラージサークルも、それくらいのスピードとスケールが欲しい(笑)
パーツ強化で質問があったので、先生に訊いてみる。
「フロントのステップを強化するのに、ルーシーがどんなテンションだと良いのかが、まだ分からないんです」
動きとしては互いに向い合って一緒に左右の方向に進むだけなんだけど、これが、なかなか上手くいかない。
テンションが高すぎると、自分が先に進もうとしたり、余計なターンをしたり。
なんとか一緒に進んでも、地団駄のように後ろ足をフミフミ。
テンションが低すぎると、オシリの位置が遅れたり、いかにも「私はコレが苦手です」みたいな表情で頭が下がる。
楽しく踊るのがダンスなのに、ハンドラーがニラミを効かせるのも、おかしいだろう。
「青空も『そんな簡単なことより、早く回らせろ』と訴えることがあります」
「フロントのステップ自体に対する動機を高めた方が良いですね。一歩一歩です」
くぅぅぅ~!
さらに細かいところから、やり直しかよ!
完成は遠いなぁ〜=3