おかえり〜手術まで〜

 ご心配をかけた皆様、励まして下さった皆様、本当にありがとうございました!
 ルーシーが手術・一泊入院を終えて帰宅しました。
 腫瘤は脾臓ごと摘出し、これから病理検査に回されます。結果が出るのは、お正月を挟むため2〜3週間かかる見込みです。なんとか良性であって欲しいと願うばかりです。
 という訳で不安が払拭された訳ではないですが、飼い主として、ルーシーのためにしてやれることは、今はこれくらいしかありません。
 手術が決まって当日までの1週間。こちらは普段どおり接しているつもりでも、ルーシーは異変を感じ取っていた模様でした。普段もあまり激しい運動はさせていません、ルーシーがお腹の中に爆弾を抱えていると思うと、何か運動をさせる度に「これは大丈夫かな?」と、ためらってしまいます。それがストレスになっていたのか、やたらと反抗的になったり、逆に甘えてみたり。こちらの不安が伝わって、ルーシーの精神状態も若干不安定になっていたのかもしれません。
 手術当日の朝は、(た)に抱っこされても神妙でした(笑)。

 夕方、ルーシーの様子を見に病院に行きました。麻酔が醒めて間もないので動きが鈍かったです。痛み止めを処方されていたので、歩き回っても痛がる様子はありませんでした。

 ↓摘出された脾臓です。保存液が血で少し染まっていて見えにくいです。

 瓶の底に見える白い部分が腫瘤です。うずらの卵みたいな形で、ちょっとそれより大きいかな。エコーの画像は二次元なので分かりませんでしたが、脾臓の裏側に突き抜けた形で成長していました。

############################################################
 詳しいことは病理検査でしか分からないのは判っていたクセに、獣医さんに実物を診ていただいた印象を訊かずにはおれませんでした。でも、先生は「こればっかりは見ただけでは分かりません」。腫瘤・腫瘍の写真が載った本によると、確かに本当に形や色はさまざまで、白だから良性とか、特定の形だから悪性とか判断できるものではないようです。
 また脾臓内に別の腫瘤があるか」と訊くと、肉眼では分からないそうです。脾臓ごと病理検査に出して診断を仰ぐことになります。
 なお、やはり一番怖いのは血管肉腫だそうです。診断されてからの余命が数ヶ月というケースもあるとか。ただし、この「うずらの卵」が原発巣だとすれば、サイズから判断すると非常に早期なので、二次的、三次的の血管肉腫が体内にできている可能性はかなり低いそうです。
############################################################ 

 ↑先生と話している間に、少し頭がクリアになってきたのでしょうか。診察室のドアに向かって「帰りましょう」と訴えるルーシー(笑)。

 頭が麻酔でボーッとした状態ですが、ルーシーの笑顔が見られて少し安心しました。出血などがないかを確認するため、この日は一泊入院です。リードを付けられて、この日の寝床に行く際も抵抗することなかったです。触れ合う時間が長ければ長いほど、ルーシーは家に帰りたくなってしまうので面会は数分。小さな後ろ姿を見送るのが辛かったです。